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ASEM7国際金融情勢に関する声明(仮訳)

平成20年10月24日 於 北京

骨子)(英文(PDF)PDF

  1. 第7回アジア欧州会合首脳会合に出席した首脳は、現下の国際経済・金融情勢及びその動向の趨勢につき掘り下げた議論を行った。首脳は、広がりつつある国際金融危機が世界経済に及ぼす影響、特にアジア・欧州各国の金融の安定及び経済発展にもたらす深刻な課題への懸念を表明した。
  2. 首脳は、すべての国の当局は、ビジョンと決意を示し、金融危機のもたらす課題に立ち向かうため、責任を持ちかつ時宜を得た形で、着実で断固たる効果的な措置を取るべきであることを確信した。首脳は、このような協調された努力を通じ、危機を乗り越えることができるとの完全な自信を表明した。
  3. 首脳は、金融システム及び実物経済の円滑な運営を確保するために採られた各国及び機関による諸措置を歓迎する。首脳は、国際社会に対し、引き続き協調と協力を強化し、市場の信頼を回復し、国際金融市場を安定化し、世界経済の成長を促進するために、包括的な形で、効果的かつ実施可能な経済・金融措置を取ることを求めた。
  4. 首脳は、国際通貨基金(IMF)が、当該国の要請に基づき、この危機によって深刻な影響を受けた国々を支援する上で決定的に重要な役割を果たすべきであることに合意した。
  5. 首脳は、金融危機を解決するには、金融イノベーションと金融規制のバランスを適切にとること及び健全なマクロ経済政策を維持することが不可欠であるとの見解を示した。首脳は、すべての金融関係者の監督及び規制、特に彼らの説明責任を改善する必要性を認識した。
  6. 首脳は、すべての国に対し、自国の経済発展並びに金融市場の安定を維持するため健全かつ責任ある金融・財政・金融規制政策を追求し、透明性及び包括性を向上し、監督を強化し、危機管理メカニズムを改善するよう求めた。首脳は、金融システムの安定を維持するために必要かつ時宜を得た措置がとられるべきことに合意した。
  7. 首脳は、国際通貨・金融システムの実効的かつ包括的な改革に取り組むことを約束した。彼らは、この観点から、すべての利害関係者及び関連国際金融機関と協議の上、適切なイニシアティブを早急にとることに合意した。国際通貨基金(IMF)及び他の国際金融機関は、国際金融情勢を安定化するため、国際金融システムにおいて、付与された役割を果たすべきである。
  8. 首脳は、現下の危機及び国際金融システム改革の諸原則並びに世界経済の長期的安定及び発展に対処するため、11月15日のワシントンD.C.における国際的な首脳会合の開催を支持した。
  9. 首脳は、ASEM及び他の協力メカニズムを最大限活用し、情報共有、政策交流、及び金融分野における監督及び管理に関する実務的協力を向上すること、また、持続的、安定的かつ健全な経済成長を確保するため金融上のリスクを効果的に監視、防止、対応することに合意した。

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