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気候変動に関するASEM6宣言(骨子)
2006年9月10~11日
国際協調の必要性
- 国際協力を通して気候変動に対処することを決意。国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を促進するため、持続可能なエネルギー・サービスへのアクセス改善に協力して取り組む。
- ナイロビでの気候変動関連会合他の成功に向けて取り組み、「長期的協力の行動に関する対話」の前進のために協力する。京都議定書附属書I国の更なる約束に関する議論が良い成果をもたらし、京都議定書の約束期間と次期約束期間との間に空白が生じないよう努めることを決意。京都議定書の最初の見直しの成功を期待。
気候系に優しい解決策のための技術と投資の活用
- 気候変動とエネルギー安全保障は相互に関連している。オプションを見落とすことなく、低炭素技術の開発、移転及び普及とASEM途上国のよりクリーンで気候に優しい技術へのアクセス促進に協力し、エネルギー効率改善や新・再生可能エネルギーの利用を進めるとともに広範な国際協力を期待。
- 気候系への懸念を各国の持続可能な開発政策に取り入れる必要性を強調。クリーン・エネルギーと開発への投資促進のために、国際的な金融機関、開発協力機関と協力する。
- 気候変動枠組条約の目標達成への貢献の可能性を最大限活かすために、京都メカニズム(クリーン開発メカニズム(CDM)、共同実施(JI)及び排出量取引)の実施強化と改革が必要との認識を共有。
適応と気候変動に関連する他の課題
- 気候変動の影響と同問題への脆弱性に関する評価、適応能力構築及び適応のための行動支援のための国際的な協力を醸成する。
- 自然災害に関する情報交換と早期警戒に関する協力を強化する。
気候変動政策を補完するものとして、森林減少に対処する行動を強調し、違法伐採についてのこれまでのASEM声明に留意。森林や海洋、その他の生態系の持続可能な運営の必要性を強調。
今後のASEMでの取り組み
- 温室効果ガス濃度の安定化に必要な地球規模での行動についての認識構築のために国際的な対話を継続する。ASEM環境大臣会合を含め、ASEM諸国の関係閣僚が気候変動に関する対話を継続するよう促す。