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平成20年7月7日
福田総理は、7月7日(月曜日)17時から約30分間、ウインザーホテル内の二国間会談会場において、ブーフリカ大統領と日・アルジェリア首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1. 総論
(1)福田総理より、アルジェリアはNEPAD推進等でアフリカ開発に対する貢献が大きく、中東・地中海・アフリカ地域の指導的国家として、地域の安定・発展に非常に重要な国だと認識している旨発言があった。また、TICAD IVに対するウーヤヒヤ大統領特使(現首相)の派遣に対する謝意を述べ、日本としては、TICAD IVの成果もふまえて、アフリカ開発に着実に取り組んでいきたい旨述べた。
(2)これに対し、ブーテフリカ大統領より、今回の訪問は、G8だけでなく日本との関係のために重要である旨述べた。
2. 二国間関係
(1)ブーテフリカ大統領より、日・アルジェリア関係は伝統的に極めて良好であり、石油・天然ガスや鉱物産業といったような分野で着実に協力を進展させてきた、また、近年日本企業による東西高速道路建設プロジェクトなどへの参加があり、歓迎していると述べた上で、福田総理に対して、アルジェリアを訪問していただきたい旨述べた。
(2)これに対し、福田総理より、日本の企業に対するアルジェリアの協力に感謝する、今後も色々なプロジェクトがあると思うが、協力願いたい旨、発言があった。また、アルジェリア訪問の招待に感謝を述べ、適当な時期を探っていきたい旨述べた。
(3)これに対し、ブーテフリカ大統領より、アフリカ大陸には三つのカテゴリーの国々がある、第一は資源がなく援助を必要としている国、第二は少し資源があり、他国と協力のできる国、第三は全面的に先進国と協力できる国である、アルジェリアは第三のカテゴリーの国であり、日本との協力で双方が利益を得ることができるので、日本との関係を深めていきたいとの発言があった。また、アフリカの国々は、日本の技術や成功のノウハウを知りたいと考えている、アルジェリアとしては、日本の国際的な地位は疑いなく、国連安全保障理事国にふさわしいと考えている旨述べた。
3. 最後に、ジンバブエ情勢を中心に、G8アフリカ拡大会合の議論に関連して意見交換が行われた。