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第4回アフリカ・パートナーシップ・フォーラム(APF)について

平成17年4月11日

  1. 4月9~10日、ナイジェリアの首都アブジャにて、第4回アフリカ・パートナーシップ・フォーラム(APF)が開催され、わが国より河野アフリカ審議官(アフリカ問題総理個人代表)が出席した。
  2. 今回のAPF会合では、(イ)G8アフリカ行動計画(AAP)報告書案及びアフリカ委員会の報告書の評価、(ロ)NEPADの進捗状況及びアフリカ連合(AU)を中心とした平和・安全保障分野での取組、(ハ)相互責任・モニタリング及びAPFの今後の役割について、NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)、AU(アフリカ連合)等アフリカ側からの状況報告を受け、参加者による討論が行われたところ、概要は次の通り。

    (1)AAP報告書案については、アフリカ側より、できるだけ詳細かつ具体的なものにすべきとの意見が多く出された。アフリカ委員会の報告書については、アフリカ開発にとって重要な貢献であるとの意見が多く、特に同報告書が、とるべき行動について期限を含め具体的に提案している点が評価されていた。

    (2)民間セクター振興の重要性について、我が国を含む多数の参加者が指摘。その関連でわが国より、4月下旬にアジア・アフリカ首脳会議が開催されることを紹介しつつ、アジア・アフリカ間のビジネス振興の重要性を強調した。

    (3)平和・安全保障分野でAUが果たしている役割が高く評価された。同時に、AUのキャパシティを向上させる必要性も指摘され、そのための支援の必要性が強調された。

    (4)APRMの結果に基づく改革の実施を支援する必要性が強調された。

    (5)アフリカと開発パートナーが具体的な指標に基づいて相互にレビューを行う必要性について一致した。具体的なモニタリングは、OECD/ECA、AU/NEPADを活用しつつAPFが行うこと、新たな組織は設置しないこと、APFの共同議長を2人にすることで概ね一致した。

  3. なお、次回のAPF会合は、10月に英国(G8議長国)で開催される方向である。

(参考)

  1. APFは、2003年のG8エビアン・サミットの合意を受けて設立され、アフリカ開発のための主要なフォーラムの一つとして年2回開催される。特にNEPAD支援の流れに政治的・戦略的勢い(impetus)を与えることを目標としている。
  2. パートナー諸国・機関からG8各国、G8以外のOECD加盟国、国連、世銀、IMF、WTO、OECD、またアフリカからNEPAD実施委員会メンバー国、AU、7つのアフリカ準地域経済機関、アフリカ開発銀行のそれぞれの長の指名する個人代表が参加している。今回、英、オランダ、ナイジェリア、NEPAD事務局が共同議長を務めた。
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