9月21日(月曜日)16時30分から約30分間、国連総会に出席するためにニューヨーク訪問中の前原外務大臣は,国連本部内でラスール・アフガニスタン外相と会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
- 冒頭、前原外務大臣より,我が国も選挙監視団を派遣した18日の下院議院選挙につき、概ねうまくいったとの報告に安堵を示すとともに、拘束されていた邦人ジャーナリストの解放への努力に感謝を表した。
- ラスール外相からは、日本はアフガニスタン支援の最前線にあるとしつつ、我が国のこれまでの支援について謝意を表明するとともに、和解・再統合について、和平上級評議会がつい最近立ち上り、今後組織的に取り組む旨報告した。
- 前原大臣から、治安の回復、和解・再統合、開発の3つの分野で出来る限りの支援をするつもりであり、昨年11月に約束した今後5年で最大50億ドルの支援も着実に行いたく、本年末までに11億ドル実施できる見込みであること、また、治安面の協力として、今までの警察官の給与や国軍の医療機材供与に加えて、トルコにおけるアフガニスタン警察訓練を資金と人材の両面から支援したいとした。更に、開発分野では、即効性と中期的展望の双方に力点を置く考えを述べた。
- その後両大臣は、治安の回復、農業や教育分野における支援の意義、麻薬栽培等について意見交換を行った。
- ラスール外相からは、日本から頂いた支援は1ドルも無駄にしない旨応答があり、我が国への支援の感謝と期待が改めて表明された。