省庁共通公開情報

「アジア太平洋経済協力の枠組みにおいて運用されている商用渡航カードに関する省令改正案」に関する意見募集の結果

平成18年3月9日

1.本資料について

 標記について、平成18年1月30日から同年2月28日まで、外務省ホームページにより意見募集を行った結果、今次改正案に関する御意見の提出はなく、APECビジネス・トラベル・カード(ABTC)の運用に関する御要望を頂きました。

 本資料は、御提出いただいた御要望に対する外務省の考え方を示したものです。

2.提出された御要望と外務省の考え方

(1)御要望1:

 国によっては新規の発行に時間がかかり、それが故カード自体の発行が遅れてしまうケースがある。その場合は、時間のかかっている国をはずして、カードを発行せざるを得ない。その判断を的確に行う為に、手続が遅れる国については、その時点での遅延状況をHPなどで明示できるよう、関係国との調整を早急に進めてほしい。

外務省の考え方

 事前審査の手続が非常に長くかかっている問題につきましては、ABTCの運用を行っているAPECビジネス・モビリティ・グループ(BMG)においても毎回懸案事項としてあがっております。
 本年2月25日及び26日にハノイにて開催された本年第1回目のBMG会合においては、同会合の議長国でありABTCのシステム運用管理を行っている豪州から、BMGのウェブサイト(http://www.businessmobility.org/key/abtc.html 他のサイトヘ)に事前審査の回答状況について公開することにつき提案がありました。我が国出席者は、本提案を支持し、豪州に対し、我が国申請者について審査状況の確認ができるように取り計らいを依頼いたしましたので、豪州側の準備ができ次第、前述ウェブサイトにおいて御自分の審査状況について確認できるようになる見込みです。
 なお、日本人のABTC御申請者から審査状況について当室まで個別に御照会いただいた際には、随時審査状況について説明させていただいております。

(2)御要望2:

 既にAPECカードを所持している者がカードの更新をする場合は国ごとの照合手続(三か月かかったもの)を簡便なものとして迅速に行えるような制度化につき早急に関係国と調整してほしい。

外務省の考え方

 ABTCを既にお持ちの方につきましても、前回申請をされた際とは事情が変わっていることもあり得ることから、一定の期間ごとに改めて審査を行う必要があると考えられるため、3年の有効期間が定められているものです。
 他方、本制度参加国・地域の間で合意されている「ABTC運用枠組み」では、「参加国・地域は、事前審査依頼の受理後2週間以内に手続を完了するよう最善の努力をすべきである。」とされています。それにもかかわらず、参加国・地域からの回答がすべてそろうまでに相当な期間(数か月)を要している現状を考慮いたしまして、既にABTCをお持ちの方がABTCの更新をされる場合には、当方から、各参加国・地域に対し、その旨連絡し、早期の回答を依頼しているところです。
 今後も引き続き、参加国・地域に対し、早期の回答を働きかけていく所存でありますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

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