省庁共通公開情報

I. 実施計画に基づく事後評価

I-1 地域・分野

(6)対アフリカ外交

施策名 6-1 TICADプロセスを通じたアフリカ開発の推進、平和と安定の実現のための支援の推進
目標 アフリカ諸国のオーナーシップ(自助努力)と国際社会のパートナーシップ(連携)に基づく持続可能なアフリカ開発の推進
評価の結果
「目標の達成に向けて相当な進展があった。」
(理由)2005年は、アジア・アフリカ首脳会議(4月)、G8グレンイーグルス・サミット(7月)、国連首脳会合(9月)、WTO香港閣僚会議(12月)等の国際会議において、アフリカ開発が主要なテーマとなる「アフリカの年」であったが、我が国はこの機運を捉え、様々な対アフリカ支援策を発表したほか、既に発表していた支援策の着実なフォローアップを行った。平成18年2月にはTICAD平和の定着会議を開催し、アフリカにおける平和の定着の重要性を再確認し、また、自らも種々の支援策を発表し、着実にこれを実施した。これらTICADプロセスを基軸とする日本の対アフリカ政策は、アフリカ及び国際社会から一様に高い評価を得、アフリカのオーナーシップ及び国際社会のパートナーシップを高めることができた。
今後の課題 今後は、平成17年度に表明した3年間でのアフリカ向けODA倍増等の対アフリカ支援策を着実に実施していく必要がある。
事務事業の扱い
  • TICADプロセスの着実な推進と制度化→今のまま継続
  • 我が国の対アフリカ協力の基本方針に基づく包括的な支援の推進→拡充強化
  • パートナーシップの拡大(南南協力、特にアジア・アフリカ協力の推進)→今のまま継続
施策名 6-2 G8,国連等マルチの国際的枠組みにおけるアフリカに対する協力の強化
目標
1)アフリカにおける平和・安定と経済社会開発の促進
2)アフリカへの協力に関する他の先進国等との関係の維持・強化
評価の結果
「目標の達成に向けて相当な進展があった。」
(理由)従来からの対アフリカ支援の着実な実施、本年の新施策の発表等を通じ、アフリカにおける平和・安定と経済社会開発の促進に貢献した。また、「アフリカの年」に際して、アフリカ問題解決への意思を共有する先進諸国との対話・協調を特に効果的に行うことができ、同問題への対処における重要なアクターとしての我が国の存在感を示すことができた。
今後の課題 「アフリカの年」に盛り上がったアフリカ問題解決に向けた機運を維持しつつ、国際的枠組みでの対話・協調の継続を図り、平成17年に打ち出した新施策等を着実に実施することが必要。
事務事業の扱い
  • 「G8アフリカ行動計画」の着実な推進→今のまま継続
  • アフリカ地域の紛争解決へ向けた努力(平和支援活動(PSO)を含む)への支援→今のまま継続
  • その他国際場裡におけるアフリカ問題解決のための努力への参画
    (MDGsへの貢献等)
    →今のまま継続
施策名 6-3 アフリカとの重層的な交流の実施
目標 アフリカ諸国の対日友好・協力姿勢の確保及び日本国内でのアフリカへの関心喚起
評価の結果
「目標の達成に向けて相当な進展があった。」
(理由)
(1)アフリカ諸国の対日友好・協力姿勢の確保については、要人往来、国際会議での会談等を通じて、様々なレベルでの会談・意見交換が行われ、相互理解が深まった。また、本年は国連安保理改革やWTOにおける途上国の開発問題など、アフリカとの協力が重要となったことから、アフリカとの連携を目指して活発な協議を行った。これらを通じて我が国の立場への支持や共感が示される等の一定の成果が得られた。
(2)日本国内でのアフリカへの関心喚起、愛知万博等を通じて当初の予想以上に、アフリカとの交流が活発に行われた。その結果、アフリカンフェスタへの過去最高の入場者数に象徴されるように、国内でのアフリカに関する関心はかなり高まっているといえる。実際、内閣府実施の外交に関する世論調査(2005年10月)では「アフリカ諸国に親しみを感じる」人の割合が過去最高となり、想定以上の成果が得られた。
今後の課題 現在高まっている日本国民のアフリカへの関心を更に高めていく。
事務事業の扱い
  • 各種招聘、交流事業等を通じた人物交流の促進→今のまま継続
  • 我が国要人の機動的・戦略的なアフリカ訪問の促進→今のまま継続
  • アフリカ関係広報活動の積極的な推進→今のまま継続
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