
外務省独立行政法人評価委員会
第1回分科会 概要報告
1. 日時
平成20年8月4日(月曜日) 午後2時~午後5時
2. 場所
外務省893会議室
3. 出席者
(委員)
建畠晢分科会長、手納美枝分科会長代理、南直哉委員長、井口武雄委員長代理、縣公一郎委員(途中退席)、伊奈久喜委員、上野田鶴子委員
(外務省)
門司広報文化交流部長、松永広報文化交流部長代理、中川文化交流課長、八重樫考査・政策評価官 他
(国際交流基金)
雨宮理事、櫻井総務部長、茶野経理部長、清水総務部次長 他
4. 議題
平成19年度の業務実績の評価について(小項目、中項目、総合評価)
5. 議事概要
(1)小項目(26項目)
議論の結果、小項目(26項目)の評定は、「No.19: 日本語能力試験」がS評定、「No.4:事業の目的等の明確化・外部評価の実施」がB評定、右以外の項目については22項目がA評定、2項目が対象外となった。審議における委員からの主なコメントは以下のとおり。
- 一般管理費について、まだ絞れるのではないか、またシンボル的なラスパイレス指数が依然独法の中で高く、もっと安定感のある数字にすべきではないかと考える。指摘事項に「ラスパイレス指数につき引き続き検討」との文言を入れるべき。
- 事業目的等の明確化・外部評価の実施について、基金事業のアウトカム評価は難しいことは理解するものの、基金としてどのような努力をしているか示すべき。以前作成していた日本語事業の成果に関する詳しい資料等を活用して、自らの努力をより積極的に広報すべきである。
- 予算・収支計画・資金計画及び財務内容の改善に関する事項について、外貨建債権運用の新たな取組みは、最も有効に円貨資産を生かすための基金の努力であると理解しているので、今後も多いに工夫して欲しい。
- 施設・設備の運営・改修について、指摘事項に「稼働率についてさらに努力」との趣旨を入れるべき。例えば、関西国際センター研修生の東京訪問に際に、日本語国際センターの宿泊施設を利用することによる経費節減努力を計算しアピール材料とすべき。
- 国際交流に関する情報の収集・提供及び事業の積極的広報について、有料であるサポーターズクラブ会員数は重要な指標と考えられる。図書館入館者、サポーターズクラブ会員の減は本部移転という特殊事情によるものと理解するが、これらの事情があっても減らないように対処するべきと考える。
- また、広報誌「をちこち」については、郵送料等のコストや、広い情報伝達という観点(例えば海外の上級日本語学習者のアクセス可能性)から、ネット上に掲載することを検討すべきである。
(2)中項目(16項目)
小項目の議論を踏まえて審議した結果、中項目(16項目)の評定は、「業績評価の実施」がB評定、右以外の項目については13項目がA評定、2項目が対象外となった。
なお、海外における日本語教育、学習への支援について、委員による現地視察の際、事業実施状況が非常に良好だったとの意見を反映し、評定はSに近いAとする分科会会長からの特段のコメントがあった。
(3)総合評定
小項目及び中項目の議論を踏まえ、総合評定に、外貨運用に関する指摘、日本語事業が「Sに近いAである」との委員会議論、サポーターズクラブ減少に関する指摘を反映した表現に一部修正されることになった。