平成24年度(2012年度)外交講座 開催報告
平成24年11月21日
―立命館大学―
平成24年11月21日(水曜日),立命館大学に向賢一郎 中東第二課長を派遣し外交講座を行いました。
テーマ: 中東地域の政治変動 ~イラン,イラクを中心に~
講演内容:
参加学生からの質問:
- 中東の政治的変動と中東非核化構想との関係
- イランとNPT,IAEAとの間の問題点。NPTの検証措置の有効性
- 対イラン制裁の効果,経済制裁の限界,代替措置
- イラク要人における部族・宗派間の違い
- イスラエルのガザ攻撃の目的
- イランのハマス支援
- 米・イラン直接交渉
- 核問題の妥結の仕方
- イランにおける反米活動
参加学生の感想:
- 実際にイラクへ行かれた方が現地のことを話して下さることで,より鮮明なイメージを持つことが出来ました。
- 揺れる現在の中東情勢について詳しく知ることが出来て良かった。
- ニュースでは知れない情報を聞くことが出来るので良い。生の声を聞けるのは自分達にとっても新鮮で説得力がある。
- 大学で取り組む勉強に比べ,より現実的な話を聞けるので,とても刺激的で面白いと思います。今回のように,全15回の授業に対して数回ある,というバランスが良いと思います。
- 中東の対立構造にあまり理解が無かったのですが,今日の講義でその関係がよく分かりました。
- 中東は特に民族がばらばらに分布してそれぞれの国に勢力がある,というイメージが強いので,外交の場での発言や対応の仕方が非常に難しいのではないかと思う。
- アラブの春について卒論を書いているので,とても興味があり,楽しかったです。
- 難しい問題であり遠ざけているところもありましたが,これからは新聞等の記事にも積極的に触れ,自分なりに考えていけたらと思います。
- イラクに進出している日本企業があることやイラク人が日本に良いイメージを持っていることが予想外でした。
- ”中東=危ない”というイメージが強く,彼らの生活,日本とどのように関わっているのかあまりイメージが無かったのですが,日本の製品や日本文化が現地で人気と聞いて驚きました。
- イラクの話で,”迫撃砲が飛んでくる”と淡々と語られていたが,日本からすればとんでもない話で,大変恐ろしい話である。映画の中の世界だと思っていたことが,やはり現実に起こっているのだと,本日のお話しを聞いて感じた。