平成24年度(2012年度)外交講座 開催報告
平成24年11月15日
―中京大学―
平成24年11月15日(木曜日),中京大学に樋口惠一 経済連携課経済連携協定交渉官を派遣し外交講座を行いました。
テーマ: 日本がもっと世界とつながるために ~モノ・サービスの貿易から投資や知的財産まで~
講演内容:
- iPhoneや自動車を例として揚げながらモノの貿易,サービスの貿易,政府調達などに関係する貿易ルールの基礎について説明
- 日本がこれまで締結した13のEPAの概要について説明
- 日本が交渉参加に向けて協議を行っているTPPについて説明
参加学生からの質問:
- 経済連携協定の基本的な構造に関するものと,TPPに特化した,特に農業分野への影響に関する質問などが出ました。
参加学生の感想:
- TPPについて知っていた気でいましたが,実は知らなかったこともたくさんあり考えなおさなければならないこともたくさんあると感じました。私はTPPに賛成だったのですが,もう一度しっかり考えて,深く掘り下げてみたいと思いました。
- 関税があんなに種類があるとは知らなかった。
- 日本がどれだけ世界の国々から助けられているのか分かっているつもりではいたが,今回あらためて日本の現状を認識することが出来た。
- TPPやEPAなど,裏側でどういう人がどのような働きをしているのか知ることが出来,満足している。
- TPPとFTAの違いやメリット・デメリットについて知識が深まったと思いました。また,農業部門へのサポートも検討していることが分かりました。
- スマホなど身近なものを例にしてくれたので,知的財産などの説明が分かりやすかった。
- 人や物の自由化が進むのは良いことだと思うけれど,農業など,日本に打撃を与える項目については,どうするのか考えるべきだと感じた。
- TPPは私は反対派だったけれど,お話を聞いて期待される点もたくさんあるし,問題に対しての対策も練っているので少し賛成できた。
- 一番驚いたのが,入省したときに専門言語が決められるということです。もうすでに専門言語を習得した人しか入省できないと考えていたためです。日本国と外国をつなげる重要な存在と分かった今,外国に興味のある私にとってとても関心の持てる仕事になりました。
- 樋口さんの今までしてきたことの話の方が自分は楽しく聞けた。
- 公務員であろうと民間社員であろうと勉強が大切ということが分かった。語学なのか技術なのかそれとも別のものかは人それぞれだけど武器にできるようなものを勉強したいと思った。
- 外国との交渉なので責任がかなり大きいとは思いますが,講師の方がとても楽しそうに話をしていたので,非常にやりがいがあるのが伝わりました。