平成24年度(2012年度)外交講座 開催報告
平成24年10月15日
―関西外国語大学―
平成24年10月15日(月曜日),関西外国語大学・大学院に杉浦正俊 国際平和協力室長を派遣し外交講座を行いました。
テーマ: 日本の国連平和維持活動
講演内容:
- 平和維持・平和構築とは
- なぜ日本が平和構築に貢献するのか
- 日本は何ができるのか
参加学生からの質問:非常に多く(15問)の質問をいただきました
- 外交を行う上で大切にしていること
- 今後のPKOの課題と集団的自衛権
- 目に見える国益優先の功罪
- ODA浸けで自立できない国もあるがODAのやり方の見直しはあるか
- シリア情勢への対応
- 尖閣諸島と日中関係
- 外務省を選んだ理由,外務省ならではの経験,魅力
- 専門職試験の勉強について
- 大学時代になりたかったことは実現できたかなど
参加学生の感想:
- 平和維持活動に関しては,最近興味を持ったばかりなので非常に有益な情報が聞けました。シリアに関しても個人的に質問でき,得られなかった情報も分かり,良かったです。
- 大学の講義でボランティアについて勉強していました。国の利益がなければボランティア活動などは国単位で動かないということを学び,お金が全てだということが私の出した結論で,少しガッカリした気持ちでいましたが,今回の講座で,経済,すなわちお金のために動くことは悪い,汚いことではないのかも,と考えが変わりました。もっと詳しく知りたいと思います。
- もともと興味を持っていましたが,現職の方にお話ししていただき,もっとイメージがわき,さらに関心が深まりました。私もPKOに携わってみたいです。
- 自分達が安全に暮らしている裏で,こんなに危険な仕事をしている人がいるのだということに驚いた。
- 予備知識がないまま参加させて頂いたのですが,説明もとても分かりやすく,ためになりました。
- 時間が短かったので,具体的な話とか,あまり深い話は聞けなかったように思う。でも,これからもっと調べて,知識を深めようと思ったので,良いきっかけになった。
- PKOの具体的なことを知ることが出来,また分担率の計算方法は全く無知だったので,とても勉強になりました。
- メディアからの配信ではなく,外務省が国民,特に学生に正しい知識を広めていくことは意味がある。日本国民は外交についてもっと自分の意見を持つべきだと思うので,そのための情報提供をすることは大切です。
- 自分が考えていたよりも多種多様な仕事を行っていることを知りました。
- 日本が紛争地域のためにしていること,私たちに何が出来るのか,メディアを通してもっともっと若い人にも分かるように発信して下さい。
- 前々から興味があり,先月も外務省で行われた「学生と語る」セミナーに参加させて頂いたのですが,今回の「外交講座」でより関心を持つことが出来ました。
- 杉浦さんの語り方のおかげかもしれませんが,”お役所仕事”だと思っていた外務省への印象が変わりました。とても人間味にあふれている職場,仕事なのではと考えるようになりました。