平成24年度(2012年度)外交講座 開催報告
平成25年1月24日
―大阪教育大学―
平成25年1月24日(木曜日),大阪教育大学に中村温 緊急・人道支援課首席事務官を派遣し外交講座を行いました。
テーマ: 人道支援
講演内容:
- 人道支援について
- 外務省の仕事の紹介
- 外国滞在の体験,留学等のすすめ 他
参加学生からの質問:
- 外交官を志望した理由
- 留学以外で海外を経験する方法
参加学生の感想:
- 「外交」は国際政治に関するものだけだと思っていたので,支援にも大きく関わっていると知って少し驚きました。
- 人道支援とは,支援地の人々が自立できるようになるまで支援することであるという話が印象に残りました。
- OCHAの仕事内容が興味深かった。
- 神戸市在住である私自身も3歳の時に阪神・淡路大震災で被災した経験がある。18年も前のことで当時の記憶もほとんど無いくらいに幼かったこともあるが,あの時の自分もまた,世界中から支援されていたのだということを,今回の授業で気がつかされた。
- どちらかが勝つ外交ではなく,互いに51%に見える外交を目指すというのはとても難しいと思ったが,紛争など揉め事はどちらかが勝ってしまった外交が原因なので,うまく折り合いをつけないといけないという外交の難しさ・繊細さを思い知った。
- 世界一の地震大国である日本で生きていながら,人道支援に無関係な人などいるはずがないのだけれども,私自身もやはり「無関心」だったのだと思う。これまでの自分の認識の甘さに深く反省させられた。
- 聞くまでは全く興味がなかったが,聞いてみると意外と難しそうな事じゃなくて少し興味を持った。
- これから外交政策はさらに重要になってくると思います。興味を持つ持たないでなく,考えていかなければならないと思いました。
- 外務省の方が来られるということでとても緊張していましたが,丁寧に話して下さったので人道支援のことがよく分かりました。
- 遠い世界のことだと思っていたが,話を聞いてイメージが出来た。
- 海外で活躍されている中村さんだからこそ分かるエピソードなども聞けて,海外に目を向けることの面白さを感じることが出来ました。
- 「語学力だけではだめ,教養も必要」という言葉を忘れずに,私自身ももっと世界に関心を持ち,日本以外のことにも目を向けていこうと思います。
- 私は臨床心理士を志して人間科学を専攻している。今回の講演で人道支援の仕組みや形を理解するとともに,「私にも何らかの形で支援に参加できることはないか」と考えた結果,精神的支援を送ることは出来ないだろうかという考えに至った。形は様々であろうとも,このように自分にもできる支援を探し,発信していくことでより支援の輪が広がるのではないかと思う。
- 講義を終えた後,緊急人道支援についてより多くを知りたいと思い,自分なりに調べを深めていく内に,”緊急教育支援”という興味深い分野に出会った。 教育大に通って1年が経ち,外交講座という世界に目を向けた講義を初めて受けた今,今まで感じてきたのとはまた違った教育の重要性を感じることが出来た。