インターンが見た外務省

インターン生の声2012

国を見る視点が変わった!初めてのインターン!

(写真)

池谷 えりな

所属:国際基督教大学教養学部2年
配属:経済連携課
趣味:サッカー観戦,スペイン語の勉強
将来の夢:老後の生活をスペインで送ること

(1)なぜ応募したの?

 大学2年生の夏休みに何をしようかと考えていた時,官公庁でインターンを募集していると友人から聞きました。もともと海外と接点のある仕事に興味を持っていたのですが,私にとって外務省は別次元でした。どうせなら将来働かなさそうな場所でインターンをしてみたい,官民両方を比較して自分の進路を決めたいと思い,外務省でのインターンを志望しました。

(2)どんなことをしたの?

 経済連携課では主にEPA・FTAに関する資料作成やデータの更新を行ったほか,課の省員の方のお手伝いとして課の業務に関係する新聞記事の切り抜きやまとめ資料の作成を行いました。課での業務以外では,大臣の定例記者会見の見学をしたり,省内を見学したりする機会もありました。昼食の際には課の省員の方,その同期の方,他のインターン生など色々な方とお話しすることができ,とても刺激的な毎日でした。

(3)印象に残ったこと!

 外交官というと華やかなイメージが先行しがちですが,実際には国会対応や資料作成などを行い,その莫大な量の仕事の結果が最終的に外部からみたものではないかと思いました。また,インターンに参加する前は外務省に対しいわゆるお役所のイメージを持っていましたが,とてもハードな仕事の中でも,省員の方はフレンドリーで課室もとても賑やかでした。

国のために働くことを意識できた2週間

(写真)

相馬 英暢

所属:早稲田大学法学部3年生
配属:経済安全保障課
趣味:ギター,スポーツ観戦
将来の夢:世界中の遺跡をめぐること

(1)なぜ応募したの?

 父の仕事の都合で幼い頃から海外を転々とする生活を送るうちに将来海外に出る仕事に就きたいと思うようになり,そのひとつとして外交官を考えていました。ただ,実際に何をしているのか,また自分が外交官として何をやりたいのかという本質的なところが曖昧でした。そこで,公務員である以上外交官とは国益のために働く事だと考え,国益を追求する事とはどういうことなのかを肌で感じたいと思い応募しました。

(2)どんなことをしたの?

 経済安全保障課にて2週間ほど,世界の鉱物資源(金や銀,レアアース等)の埋蔵量や生産量を国ごとにエクセルやパワーポイントを使用してまとめました。調べた中で,日本の中国から輸入するレアアースの比率がここ2年で8割から6割近くまで低下し,代わりに他の国からの比率を高めており,一国からの輸入に頼りすぎることを回避しようとする日本の努力が伺えました。また,机に向かっていて疲れた時は省内を歩いて探検していました。笑

(3)印象に残ったこと!

 経安は女性の職員が多く,仕事の合間のちょっとした雑談が学生の間で聞くようなそれとあまり変わらなく,そういった何気ない事が資源・エネルギー外交という重要な仕事を扱う場をぴりぴりさせる事なく和んだ雰囲気にさせていていいなあと思いました。また,外務事務次官の交替式に参加させて頂いたのですが,外交を最前線でリードされている方のお話はユーモアがありながらもひとつひとつに重みがあり,感動を覚えました。

初めて大人の世界に飛び込んだ二十歳の夏

(写真)

三浦 紘平

所属:東京大学法学部3年生
配属:南西アジア課
趣味:サッカー,海外ひとり旅
将来の夢:インドで飲食店経営

(1)なぜ応募したの?

 大学2年の夏,インドに1カ月間,放浪の旅に出ました。そこで貧富格差・麻薬・宗教対立などの厳しい現実を目の当たりにし,インドという国に強く惹かれるようになりました。将来インドと関わっていける仕事に就きたいと漠然と考えていたところ,外務省インターンの話を知り,日本とインドの生の外交現場を見てみたい!と思ったのが応募した理由です。

(2)どんなことをしたの?

 南西アジア課に自分のデスクを用意していただき,外交政策を考える上での基礎となる,関係国の外交データの更新やレポート作成をしました。また,昼食を食べながら省員の方に人生相談に乗って頂いたり,全国から集まったインターン生たちと飲み会をひらいて,おしゃれな霞が関界隈で日本の将来から恋の悩みまで語り合えたりしたことは,一生忘れられない経験になりました。

(3)印象に残ったこと!

 大臣記者会見を見学させてもらえる機会があったのですが,玄葉大臣が記者からの厳しい質問に堂々と答えていく姿を見て,「ここが日本外交の最前線なのだなあ」,と感激しました。知らない言語が飛び交い,外交機密に溢れる刺激的な環境で,真摯に国益を追求しつづける省員の方々と時間を共にできたことは,国家公務員を志望するきっかけになりました。

国のIT広報の今後へ

(写真)

匿名

所属:某大学院1年生
配属:IT広報室

(1)なぜ応募したの?

 元々海外留学やインターンシップ等の経験から海外と関わる仕事に興味があり,国内でのインターンシップを探している際に外務省でのインターンシップを知りました。現在SNSを利用したアプローチについて研究を進めている為,国として利用するSNSについて貴重な経験ができると強く思い応募しました。

(2)どんなことをしたの?

 IT広報室では,主に外務省が運営しているHPやTwitter・Facebookの管理や企画提案を行い,特にIT広報室のtwitterアカウント「やわらかツイート」を中心に運営を進めました。学生の意見をしっかり聞いて頂き,それを業務に反映することができインターン生でありながらも, 責任感を感じて業務を進めることができとてもやりがいが感じられました。省内での経験だけでなくイギリス大使館へ訪問し広報についてのお話を聞く事で,広い視野を持って国としてのIT広報の方法を学びました。

(3)印象に残ったこと!

 「やわらかツイート」に出会ったことで,悩み苦労もしたが様々な仲間や職員の方々と3週間支えられて,とても充実した経験をすることができてよかったです。インターンシップの仲間も,それぞれが様々な個性を持ち参加していたのでとても刺激的で楽しかったです。


 その他にも多くの方から声が寄せられていますので,紹介します!

国際教養大学2年 清水康代(国際平和協力室)

 国際平和協力室ではPKOに関する業務を行っています。実習中私が行ってきた業務としましては,主要国別PKOに対する要員派遣のデータ更新し,資料を作成することでした。また,3週間の実習期間で残り3日となった今は主に最後の発表に向けたレポートを書いているところです。レポートの内容は,「日本のPKOの在り方に関する懇談会」中間とりまとめを読んで自分のPKOに対する意見となっています。PKOには自衛隊を派遣するということで,自衛隊員であり元は防衛省から来ている職員の方や,国連と関わる上で国際法を扱うということで,元は裁判官をなさっているけれど検察官として来ている職員の方がいます。そのようにして他の省庁と密接に関わっているのが印象的でした。

大阪大学大学院 国際公共政策研究科 髙橋照代(不拡散科学・原子力課)

 業務内容は2つの概要紙の作成,新聞の課内関連記事の切り抜き,中国のミサイル発射実験の実績の調査等を担当した。最終日には自分の研究テーマについてプレゼンをし,省員の方との意見交換をおこなった。省員の皆さんはとても良くしてくださり,特に担当官の方は私が出来るだけ多くの省員の方の話を聞けるよう,ランチの機会を多くアレンジしてくださった。ただ,ランチに一緒に行けずにあまり会話すること無く実習が終了してしまった省員の方もおり,少し残念であった。

東京外国語大学 川上愛(人権人道課)

 国際法模擬裁判アジアカップ2012の運営の補助を担当した。

 自分が決裁書を準備したものが結果としてパンフレットやホームページになったり,省の担当者として様々な方と電話でお話ししたり,大会時には省内を縦横無尽に駆け回ったりと様々な業務を体験し,本当に充実した一か月だった。

一橋大学大学院 藤澤鮎美(国連政策課)

 インターン期間中は「統計で見る国連安全保障理事会審議の動向」という,執務参考用資料の一年分の更新,修正等を行いました。国連安保理のHPを利用しながら,安保理会合の開催数,決議内容とその分類,拒否権行使の内容内訳や各国の投票態度,非常任理事国選出回数による順位付けによる分析をさせていただきました。当資料を,国連政策課の皆様の御指導の下,主体となって更新させていただけたことは何物にも代えがたい実りある経験となりました。

筑波大学3年 小林洋太郎(軍備管理軍縮課)

 自分が思った以上に仕事を任せていただけたのが意外でした。また外部の方とはインターン生としてではなく“本物の”外務省員として名乗って仕事をしていたのでこれはかなり重責でした。仕事の合間などで課の方と色々とお話する機会がありました。今回のインターンシップは本当にかけがえのない体験となりました。

一橋大学大学院 井川歩美(経済安全保障課)

 諸外国における先進事例についての分析レポートを作成し,職員の方々と机を並べて業務に取り組む中で,公務員として働くことの意義について深く考えることが出来ました。貴重な機会をいただき,経済安全保障課の方々に心よりお礼を申し上げたいです。

東京女子大学 村松莉与子(アフリカ第一課)

 大使館での打ち合わせに同行させていただき,自分が英訳した資料を使用していただけたときは大変嬉しかった。また,目の前でいわゆる‘外交官’のお仕事を拝見し,とても感動し憧憬した。

 他方で,このような華やかなお仕事ばかりではなく,前向きに日々努力される省員の方々のお姿も印象的であった。

上智大学 杉原真理子(中東第一課)

 私が受け入れていただいた中東第一課は,主に中東地域の西側と北アフリカ地域を所管としており,豊富な天然資源など多くの潜在性を持つ一方で,昨今の民主化の動きの影響から日々の情勢変化にも目が離せない地域であるため,課の方々も在外公館との連絡を取るなどして情報共有をしており,私も常に報道などには敏感になるよう心がけました。皆さんは忙しいながらもアドバイスを下さったりして,短い間でしたが様々なことを吸収することができて,自分の中では多くの成果が得られたインターンになりました。

大阪大学 加藤さゆり(気候変動課)

 私が見た外務省員の姿とは嬉々として働いている。この一点に尽きると思います。

 省員一人一人が多くの意見を出し,それを共有しながらとても楽しそうに活き活きと仕事をしていました。またユーモアがあり遊び心のある方ばかりでした。このような素敵な方々と仕事ができた2週間は私の宝物です。

慶応義塾大学 池田彩香(南米課)

 (業務内容)インターンでは,メルコスールやアンデス共同体の概要について外務省ホームページのアップデートをしたり,ウルグアイが結んでいる他国との投資協定について条約文を読み内容の確認をしました。また,その他にも表の作成や資料集めなどを行いました。

 (感想)インターンでは,実務的な面から共同体や投資協定について学べたので,とても勉強になりました。自分自身,投資協定を原書で読む機会はなかったので,難しかった反面とても新鮮でした。また,メルコスールやアンデス共同体の動きについても,決議を読んだり表を探したりと実務的に理解が深められ,さらに興味がわきました。

 また,みなさんが仕事している姿を間近で拝見して,語学力の高さはもちろん,専門分野に関する知識にまで精通しているのに驚かされました。会話とは違って外国語を使って仕事をする難しさについて,とても考えさせられました。また,省全体でも女性が多く,仕事と家庭を両立させている方が多かったのにもとても驚きました。女性が仕事を続けやすい職場であるのはもちろん,両立させられるだけのパワーを持った方たちが多いのを感じ,とても刺激を受けました。

京都大学法学部 有田玲菜(大洋州課)

 私が印象的だったことは,職員の皆さんの人柄です。忙しく大変な業務の中でも,皆さんが溌剌と精力的に働いていらっしゃって,自分も見習わなければならないと思いました。また,皆さんとても温かく,色々な質問を受け付けてくださったり,ご飯を一緒に食べてくださったりと,感動の連続でした。ありがとうございました。

立命館大学3年 川嶋菜々美(南西アジア課)

 インターンシップの2週間は,国の仕事に求められる丁寧さ,緻密さ,素早さを強く意識し,普段の学生生活とは比較にならないほどの緊張感を持って作業に取り組めた貴重な時間でした。訪日されるインド財務大臣の略歴作成や玄葉大臣のスピーチの英訳,パワーポイント資料のデータ更新など,外交を支える細やかな作業を見ることが出来てよかったです。また,すぐ隣の机では電話で相手国との交渉を行っていて,日々変化する国際情勢にいち早く対応している省員の方の姿勢に憧れを抱きました。貴重な体験をさせて下さった人事課,南西アジア課のみなさんに心から感謝しています。

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