平成19年12月
12月8日から11日まで、宇野治外務大臣政務官はタイ(バンコク)及びラオス(ビエンチャン)を訪問しました。
12月8日、宇野政務官は、日タイ修好120周年記念行事の1つとして、タイ国立競技場で開催された「日タイ・フェスティバル2007」に日本政府の代表として参加しました。タイ政府からは、スウィット観光スポーツ大臣が代表として参加しました。当日は、日本国内から、博多どんたくや阿波踊り等様々な日本伝統芸能の団体が参加し、また、タイの踊りも披露され、さらには、日・タイ両国の人々が輪になって盆踊りを踊る等、修好120周年を締めくくるのにふさわしい交流行事となりました。フェスティバルの最後には、盛大に多数の花火が打ち上げられ、参加者を魅了しました。
(当日は2万人を越える来場者がありました)
(宇野政務官による来賓挨拶)
(記念碑前にてブアソーン首相と握手)
(1)ビエンチャン1号線の完成・引き渡し式典
10日午前10時から首都中心部のファーグム公園において、我が国の無償資金協力により建設されたビエンチャン1号線道路の完成・引き渡し式典が行われ、日本側より宇野政務官及び宮下駐ラオス大使をはじめとする関係者が、ラオス側よりブアソーン首相及び関係閣僚、ビエンチャン市民等合計約120名が参加しました。ラオス側出席者より、首都空港からビエンチャンの中心部を経てラオス・タイ国境まで至る、まさに「ラオスの顔」と言えるこの道路の建設への我が国の支援に対し、謝意が表され、宇野政務官よりは、この道路が、ラオスの民生の向上や地域全体の物流促進に寄与し、これまでの日本の援助と同様に両国の友好のシンボルとなることを期待する旨の挨拶を行いました。
(2)ブアソーン首相等との会談
宇野政務官は、10日午後4時から首相府においてブアソーン首相を表敬し、両国間の交流の促進等につき意見交換を行いました。ブアソーン首相は、ビエンチャン1号線をはじめとする我が国援助への深甚なる謝意を表明しました。宇野政務官は良好な日・ラオス関係を更に発展させるためには投資の拡大が必要である旨述べ、ブアソーン首相は現在交渉中の日・ラオス投資協定を早期に妥結するために最大限努力する旨述べました。ブアソーン首相は、両国間の青年交流が増進していることを評価し、宇野政務官は、我が国が取り組んでいる東アジア青少年大交流計画につき説明しました。
宇野政務官は、ブアソーン首相の他にも、トンルン副首相兼外相、スリヴォン計画投資委員長、ソマート公共事業大臣及びポンサワット外務副大臣との間で、それぞれの担当分野における協力促進につき意見交換を行いました。
(ブアソーン首相との会談)
(トンルン副首相兼外相との会談)
(スリヴォン計画投資委員長との会談)
(3)ラオス・日本人材開発センターの視察
宇野政務官は、10日夕刻、我が国が無償資金協力及び技術協力によりその建設・運営を支援しているラオス・日本人材開発センターを視察し、日本語コースを履修するラオス人学生を激励しました。同センターでは、日本語のみならず日本式経営手法等幅広い分野で教育が行われている他、日本の大学との交流等も進められており、ラオスの人材育成及び日・ラオス関係の強化に大きな働きを見せています。