平成24年2月5日
中野政務官は,「米国,欧州及びアジアの台頭」というセッションにおいて,北朝鮮情勢に加えて,中国等の台頭により,東アジアの安全保障環境が大きく変化していることなどを説明した。その上で,新防衛大綱に従って「動的防衛力」を構築していくことや,米国や中国との二国間関係の強化,更には価値観を共有する国々との3カ国協力やEAS等における協力など,東アジアの平和と安定のための我が国の取組を紹介した。
また,中野政務官は,サイバーセキュリティに関するセッションにおいて,国際法上サイバー問題をいかに扱うべきかといった議論を提起した。
中野政務官は,今回の会議の機会をとらえ,アヤロン・イスラエル副外相,張志軍・中国外交部常務副部長,リンク・ドイツ国務大臣,ラスール・アフガニスタン外務大臣と会談を行った。
中野政務官より,本年は外交関係樹立60周年であり二国間の友好関係を一層発展させたいと述べたほか,イラン情勢について意見交換を行った。
昨年の総理訪中を踏まえ,「戦略的互恵関係」の更なる充実に向け双方で努力していくことを改めて確認した。また,本年は日中国交正常化40周年であり,関連の事業の成功のために協力していくことで一致した。また中野政務官から,日本産食品等に対する中国の輸入規制の更なる緩和および解除への期待を表明した。
中野政務官より,昨年の「日独150周年」は日独関係を一層強化する良い機会となった旨述べるとともに,日EU・EPA交渉の早期開始のためドイツの積極的関与への期待を表明した。
1月の玄葉外務大臣のアフガニスタン訪問時にカルザイ大統領およびラスール大臣と有意義な協議ができたことに謝意を表明するとともに7月に開催を予定しているアフガニスタンに関する東京会合につき緊密に協力していきたい旨述べた。