外務本省

松島みどり外務大臣政務官のドイツ訪問(概要)

平成19年6月14日
(写真)

  1. 松島みどり外務大臣政務官は、6月2日(土曜日)から4日(月曜日)の間、ドイツを訪問した。
  2. 今次訪問において松島外務大臣政務官は、6月3日、4日の両日、ベルリンのドイツ産業連盟本部において開催された第9回日EUビジネス・ダイアログ・ラウンドテーブル(BDRT)会合の特別セッション及び官民合同会合に出席した。

    6月3日 特別セッション出席
    6月4日 官民合同会合出席

  3. 特別セッション及び官民合同会合において、松島政務官はスピーチを行ったところ、各々の概要以下の通り。

    (1)特別セッション

    (イ)出席者

     岡村正東芝会長(BDRT日本側議長)
     ジャコブズUCB代表(BDRT EU側議長)
     トゥーマン・ドイツ産業連盟(BDI)会長
     松島みどり外務大臣政務官
     ボームガールデン独外務省副大臣
     他約100名。

    (ロ)松島政務官スピーチ概要

    • 本会合が、安倍総理、メルケル首相、バローゾ欧州委員長が参加する日・EU定期首脳協議に向けて、日・EUのビジネス界が一致して提言書を採択することは、大変意味のあること。
    • 日EU間において重要な課題について三点申し上げたい。まず一点目は、気候変動問題。気候変動については、5月下旬、安倍総理は、「美しい星へのいざない」というタイトルで、スピーチを行い、2050年に世界の温室効果ガスの排出量を半減させるという目標を掲げた。米、中、印をはじめ、幅広い国を巻き込んで排出量の削減を行っていくことが必要。
    • 二点目は、知的財産権保護。日本では厳しい罰則規定を持つ新しい法律ができた。知的財産権保護については、日EUの協力を強化すべき。その際に産業界の協力が必要。また、特許については、米国が先願主義に移行しつつあるこのときを捉え、日EUが歩みより、米国が枠組みに参加できるように日EUで協力していきたい。
    • 三点目は、貿易・投資。EUの原加盟国との間では、しっかりした枠組みがあるが、投資を促進するために新規加盟国との間でもルールが同じでなくてはならない。安全・公平な投資ルールを日EUで作ることが必要。特に滞在労働許可の問題が重要。この点に関し、企業内移転に関する新EU指令が策定されつつあることを評価。

    (2)官民合同会合

    (イ)出席者

     岡村東芝会長(BDRT日本側議長)
     ジャコブズUCB代表(BDRTEU側議長)
     トゥーマンBDI会長
     フェアホイゲン欧州副委員長
     山本幸三経済産業副大臣
     松島みどり外務大臣政務官
     他約100名。

    (ロ)松島政務官スピーチ概要

    • 日EUの発展の可能性について述べれば、新興市場が重要になりつつある。また、気候変動・環境、知的財産権保護は共通の課題。
    • 環境問題に国境はなく、規制改革も重要ではあるけれども、まずは人間が住みやすい環境を作るための協力が必要。
    • 本年1月に、総理は米国よりも先に、英、仏、EUを訪問し、麻生外相は、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、スロバキアを訪問した。また、麻生外相は、先のG8外相会合の直後にスペインとポーランドを訪問した。これは、日本がEUとの関係をいかに重要視しているかを示すもの。
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