菊田外務大臣政務官は、東日本大震災に関する外務省の今後の支援活動に役立てることを目的として、4日、宮城県を訪問し、現地調査を実施したところ、概要以下の通り。
1.訪問先
- 栗原市:
- 佐藤栗原市長
- 南三陸町:
-
イスラエル医療チーム(コーヘン隊長他)
佐藤南三陸町長
南三陸町病院関係者 - 七ヶ浜町:
- トルコ支援・救助隊(ヤルチュン隊長他)
2.概要
(1)栗原市
佐藤栗原市長より、イスラエル医療チームの受け入れの経緯を説明の上、同チームが(1)自己完結、(2)日本人医師の指示下での活動の条件を遵守し、最善の努力をしていること、巡回医療の開始などもあり、徐々に診断数も増えてきている思われる等説明。
(2)南三陸町(ベイサイドアリーナ)
(ア)イスラエル医療チームコーヘン隊長より以下の通り説明
医療チームは53名(うち14名の医師、7名の看護師)から構成され、日本人医師と協力して医療活動に従事している、毎朝南三陸町の医師が主催するミーティングに出席し、相互にアドバイスできる関係を構築している。日本人医師との信頼関係も構築できている。現在、1日2回バスで町内の避難所を巡回。検査のニーズが高く、X線診断、採血、検尿更に妊産婦検診などを行っている。避難所ではノロウイルス感染なども散見され、対処につき相談を受けている。
(イ) 佐藤町長、病院関係者
佐藤町長より、震災被害の現状、また昨日より開始された町民の町外避難措置について説明。病院関係者より、イスラエル医療チーム受け入れに際しては、協力関係を構築しており、特に、南三陸町は病院が壊滅的被害を受けていること、慢性疾患への対応が重要であることから、同チームの最新の検査機器による検診は非常に役立っている旨説明。
(3)七ヶ浜町
トルコ支援・救助チーム(ヤルチュン隊長)より、32名のチームで遺体の捜索、瓦礫の除去に従事している、作業を効率的に行うため重機を手配できるとありがたいとの発言があった。
(南三陸町)
イスラエル医療チームと意見交換
最新の医療機器を活用した検査
整然と並ぶプレハブ
佐藤南三陸町町長と意見交換
津波により自動車が3階建ての上に
佐藤栗原市長と意見交換
(七ヶ浜町)
トルコ支援・救助チーム隊長と意見交換
がれきの中を捜索するチーム