平成17年6月29日
河井外務大臣政務官は、6月24日から6月28日の日程でバーレーン、クウェートを訪問し、各国政府要人と二国間関係、国連改革等につき意見交換したところ、概要以下のとおり。
河井政務官のバーレーン訪問は日本国政府要人としては約3年ぶりの訪問で、ムハンマド副首相兼外相、ザハラーニ下院議長、シェイク・アブドルアジーズ外務次官補等と会談・懇談した。今次訪問は、在京バーレーン大使館開設に向けたバーレーン政府の具体的動きを捉え二国間関係の更なる強化を確認するよい機会となった。
(イ)ムハンマド副首相兼外相との会談では、国連安保理改革に関するハマド国王宛総理親書を手交し、国連安保理改革に関する日本国政府の立場への理解と支持を求めると共に、二国間関係、日本と湾岸アラブ諸国との関係、イラン情勢につき意見交換した。なお、会談において、長年の懸案であった在京バーレーン大使館開設に向けバーレーン政府が初代駐日大使を任命したことを評価すると共に、サッカー・ワールドカップ・アジア最終予選日本・バーレーン戦(6月3日にバーレーン)における邦人観客の安全確保のためにバーレーン政府が示した配慮と協力に謝意を表明した。
(ロ)ザハラーニ下院議長との会談では、在京バーレーン大使館開設の機を捉えた議員交流の活発化や友好議員連盟の設立などにつき意見交換した。
(ハ)シェイク・アブドルアジーズ外務次官補主催の昼食会においては、バーレーンの経済改革や生産性向上へのわが国の協力の方途などにつき意見交換した。
河井政務官は、滞在中、現地在留邦人との懇談、現地報道機関(アラビア語紙4社、英字紙2社、テレビ1社)との記者会見を行った。
河井政務官は、ジャービル副首相兼国防相、マアスーマ計画相兼行政改革国務相、ジャーラッラ外務次官と二国間関係、国連改革等について意見交換すると共に、クウェートに駐在しわが国のイラク復興支援の後方支援を行っている陸上、航空自衛隊の部隊を視察・激励した。
(イ)ジャービル副首相兼国防相との会談ではわが国自衛隊の活動に対する同副首相の理解と協力に謝意を表明すると共に、引き続きの支援を要請した。また、環境問題(ジャービル副首相は最高環境会議議長も兼ねる)をはじめとする二国間関係やイラン情勢につき意見交換した。
(ロ)ジャーラッラ外務次官との会談では国連安保理改革に関するサバーハ首相宛総理親書を手交し、日本国政府の立場への理解と支持を求めると共に、同問題に関し極めて率直な意見交換を行った。
(ハ)河井政務官は、6月12日にクウェート初の女性閣僚に任命されたマアスーマ計画相兼行政改革担当国務相と日本国政府要人としては初めて会談した。同大臣の就任に祝意を表すると共に、人材育成、女性の社会進出等の面における二国間の協力の方途につき意見交換した。
(イ)河井政務官は、キャンプ・バージニアに陸上自衛隊イラク復興支援群クウェート分遣班を、アリ・アル・サーレム空軍基地に航空自衛隊イラク復興支援派遣輸送航空隊を訪問し、視察・激励した。
(ロ)また、河井政務官は在留邦人との懇談と、クウェート国営通信社とのインタビューを行った。