12日午後,株式会社JX日鉱日石エネルギー根岸製油所(横浜)の沿岸部の特設会場において,クウェートからの東日本大震災復興支援原油500万バレル(約400億円相当)の贈呈式典が,枝野経産大臣,加藤外務大臣政務官,アルザンキ・クウェート石油公社(KPC)CEO,オタイビ在京クウェート大使,近衛日本赤十字社長,奥田中東協力センター会長,木村JX日鉱日石エネルギー社長(石油連盟副会長),岩手・宮城・福島3県の東京事務所代表らが出席して催されたところ,概要次のとおり。
- 式典の模様
式典は,枝野経産大臣,アルザンキ・クウェート石油公社CEO,加藤外務大臣政務官,オタイビ在京クウェート大使の順にスピーチを行い,日本側からはクウェートの寛大な支援に謝意を表明。クウェート側からは,60年前に遡る日本のアラビア石油の協力がクウェートの石油開発の草分けであったこと,日本国民が戦後めざましい復興を実現した経験を有することにも言及の上,東日本大震災の被災者へのお見舞いと早期復興への期待が表明された。その後,近衛社長,3県代表,JX社長が登壇し,クウェート側から500万バレル無償提供の目録が日本側に手渡された。 - 加藤政務官スピーチのポイント
加藤政務官は要旨次の諸点を発言。
● 本年は,クウェート独立50周年,イラクからの占領20周年,サバーハ首長即位5周年,かつ日・クウェート外交関係樹立50周年という記念すべき年にあたる。
● 湾岸戦争に際して我が国はクウェートに対し130億ドルの支援を実施。11日には同僚の浜田外務大臣政務官がクウェートでサバーハ首長の謁見を賜り,両国関係の一層の発展の意向を確認したところ。
● 500万バレルの原油提供は,両国間の友好を象徴するもので,この貴重な支援が被災者の一日も早い復興に結びつくことを祈念。