
伊藤大臣政務官に対するシーラ・シスル国連世界食糧計画事務局次長の表敬について
平成18年9月6日

外務省政務官室において
- 伊藤大臣政務官は、6日、午後2時から約30分間、シスル国連世界食糧計画(WFP)事務局次長の表敬訪問を受けた。
- 冒頭、シスル事務局次長より、先のアフリカ4カ国(スーダン、チャド、ケニア、ウガンダ)に対する総額20.1億円のWFP経由の食糧援助を始めとするわが国の継続的な対WFP支援に対し、深甚な謝意が表明された。また、同事務局次長は、わが国が今後3年間でのアフリカ向けODAの倍増を表明したことを評価し、日本との協力関係が更に発展することを希望する旨述べた。
- また、同事務局次長より、日本の民間のWFPの活動に対する理解・支援が近年着実に増加していること、また当初限定的であった、わが国のNGOとの協力関係についても、現在16カ国で9団体との連携が構築されており、ジャパン・プラットフォーム(JPF)や国際協力機構(JICA)との間でも緊密な協力関係が構築されつつある旨述べた。
- 伊藤大臣政務官からは、外務省の機構改革を踏まえ、今後「人間の安全保障」の理念、二国間援助と国際機関等を通じた多国間援助の一元化、わが国NGO、民間セクターとの連携強化をより一層重視しつつ、引き続き世界の貧困削減、飢餓の撲滅に貢献してゆきたい旨述べた。また、今後わが国NGOの能力強化に向けた施策を積極的に実施していく考えであり、WFPからも一層の協力を得たい旨述べた。
- シスルWFP事務局次長は、伊藤大臣政務官に対し、WFPの活動の現場の訪問を要請し、伊藤大臣政務官より機会があれば訪問したい旨述べた。伊藤大臣政務官とシスルWFP事務局次長は、日本とWFPが今後より一層関係を強化していくことを確認しつつ、会談を了した。