外務本省

伊藤信太郎外務大臣政務官のリベリア訪問
(概要)

平成18年1月23日

 1月15日~18日、伊藤信太郎外務大臣政務官は、総理特使としてリベリア大統領就任式典出席のため、リベリア(モンロビア)を訪問したところ概要以下のとおり。

1.リベリア大統領就任式典(1月16日)

(1)式典の概要

 1月16日にリベリアの首都モンロビアで開催されたエレン・ジョンソン=サーリーフ大統領就任式典に総理特使として出席した。同大統領は、2003年8月の包括和平合意に従って和平プロセスが進展した結果、昨年11月、民主的選挙によって選出されたアフリカ初の女性大統領であり、各国政府からハイレベルでの出席があった。同国は、アメリカより解放された奴隷の移住地として発展し、アフリカ最初の共和国として独立した経緯があり、ブッシュ大統領夫人、ライス国務長官も式典に出席された。

(2)要人との意見交換

(イ)エレン・ジョンソン=サーリーフ・リベリア新大統領
 式典に続くレセプションにて伊藤政務官は、新大統領を表敬した。更に、翌日には伊藤政務官は新大統領と会談の機会を得、携行した天皇陛下よりの御祝電、総理親書等を先方に手交し、日本政府を代表して、心よりの祝意を表明したところ、先方より、歓迎の挨拶とともに今後の日・リベリア関係が一層発展することを期待する旨表明された。

(写真)新大統領に総理親書を手交する伊藤政務官
(ジョンソン=サーリーフ・リベリア新大統領に総理親書を手交する伊藤政務官)

(ロ)ブッシュ米国大統領夫人及びライス国務長官
式典会場内において、伊藤政務官より、ローラ・ブッシュ米国大統領夫人及びライス国務長官に挨拶したところ、ブッシュ夫人より先般の京都訪問に対する日本政府の歓迎に感謝の意を示された。また、ライス国務長官よりは、日米関係の現状に対する高い評価と満足の意が表明された。続けて、伊藤政務官より米一袋をライス長官に土産として贈呈した。

(写真)両名と歓談する伊藤政務官
(ブッシュ米国大統領夫人及びライス国務長官と歓談する伊藤政務官)

(ハ)アフリカ諸国大統領他
 式典会場内において、伊藤政務官は、オバサンジョ・ナイジェリア大統領、アデニジ同国外相、クフォー・ガーナ大統領、アクフォ=アドゥ同国外相、ワッド・セネガル大統領、チャンバス西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)事務局長他に積極的に挨拶に回った。
*ECOWAS:リベリアの内戦終結に地域組織として尽力した経緯有り。

(写真)オバサンジョ・ナイジェリア大統領と懇談する伊藤政務官
(オバサンジョ・ナイジェリア大統領と懇談する伊藤政務官)

2.わが国支援案件視察等

(1)17日には、元JICA研修生(約20名)との昼食会にも出席し、伊藤政務官より、日本での記憶を有している方々が、社会の中堅として新生リベリアに大きな力を発揮することを強く期待する旨述べた。これに対し、先方代表より、長期の内戦を経ても日本の代表と接する機会を得たことに歓迎の意を示された。

(2)17日、伊藤政務官は、モンロビア市内のユニセフ活動サイトやJFK病院薬品貯蔵施設を訪問し、わが国の経済協力案件を視察した。視察に際しては、各サイトの担当者から詳しい説明を受けた。ライト・ユニセフ・リベリア代表代理との意見交換では、日本の支援により内戦によって影響を受けた子どもたちのケアが精神面、医療面で充実した旨の説明があった。

(写真)UNICEFサイトを視察する伊藤政務官
(UNICEF活動サイトを視察する伊藤政務官)

(3)17日、伊藤政務官は在留邦人を招き、夕食会を主催した。現地で活動するNGO職員及び国連機関で活躍する職員約10名が出席し、それぞれから日頃の活動ぶりにつき紹介し、リベリアの現状、今後の見通し等につき有意義な意見交換を行った。伊藤政務官より、厳しい環境の中、現地で活動する方々に尊敬の念を示すとともに、今後もそれぞれの目標を目指し頑張って欲しい旨、激励の言葉を贈った。

(4)18日、伊藤政務官は、ドス国連リベリア・ミッション(UNMIL)事務総長特別代表とも意見交換を行い、UNMILの活動の現状や今後の見通しにつき、説明を受けた。

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