外務本省

福島啓史郎外務大臣政務官の中東訪問(概要と評価)

平成17年5月31日

1. 概要

(1)日程
 福島啓史郎外務大臣政務官は、5月19日(木曜日)から24日(火曜日)までアラブ首長国連邦、ヨルダン、エジプトおよびクウェートを訪問した。

(2)訪問目的

(イ)「世界経済フォーラム・ヨルダン会合(20日・21日)」に出席し、教育分野および職業訓練分野においてわが国が取り組んできている内容を紹介する。

(ロ)上記会合の場を利用して、中東各国指導者と二国間会談を行い、二国間経済関係等について意見交換を行う。

(ハ)「G8/拡大中東・北アフリカ地域(BMENA)教育閣僚会合(23日)」に出席し、教育が国家の発展に果たす役割について我が国の経験を紹介する。

(ニ)エジプト(22日)、クウェート(24日)を訪問し、先方要人と二国間経済関係等について意見交換を行うとともに、経済情勢を視察する。

(ホ)わが国から中東地域に派遣されている自衛隊の活動を視察、激励する。

2. 評価

(1)「世界経済フォーラム・ヨルダン会合」では、分科会「2010年の展望:現在経済のための教育(Education for a Modern Economy)」において、アジアの先進国として発言の機会を得て、中東地域が抱える高い人口率とこれに見合う雇用創出の課題に対し、我が国は教育支援と職業訓練を政策上重視しているとして、特に我が国の職業訓練支援の成功例を紹介して、市場のニーズに合致する形で実施している我が国の努力を会合において印象づけることができた。

(2)また、同フォーラムの機会に、南アフリカ、モロッコ、ヨルダン、エジプト、アフガニスタン、アラブ首長国連邦の各国要人と個別に会談を持ち、二国間経済関係、中東和平等について有意義な意見交換を行うことができた。

(3)「G8/拡大中東・北アフリカ地域(BMENA)教育閣僚会合」の全体会合においては、G8メンバーとして演説の機会を得て、教育が我が国の近代発展のなかで果たしてきた重要な役割を強調しつつ、我が国がBMENA諸国に対して実施している教育、職業訓練分野の支援を紹介することができた。

(4)訪問先のエジプトにおいては、先方要人から中東和平の見通しについて詳細な説明を受けるとともに、二国間経済関係発展のための取組について、率直で踏み込んだ意見交換を行うことができた。

(5)クウェートにおいては、先方要人と二国間経済関係を中心にさらなる関係強化の方途につき意見交換を行うことができた。

(6)今回の中東訪問期間中、我が国から同地域に派遣されている自衛隊の活動を視察するとともに、クウェートではイラク南部のサマーワから帰国途次の陸上自衛隊員とも意見交換を行うことができた。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る