外務本省

西村外務大臣政務官のサモア、フィジー、ソロモン訪問
(概要及び評価)

平成22年5月7日

 4月30日~5月4日、西村外務大臣政務官はサモア、フィジー及びソロモンを訪問したところ、概要以下のとおり。

1.総論

 鳩山政権発足後初の政務レベルによる大洋州島嶼国訪問であり、大洋州地域に対する日本の継続的なコミットメントをアピールできた。各国からは、国際場裡での選挙における我が国への積極的な支持表明、及び経済協力、気候変動問題等における我が国の指導力に対する強い期待の表明があった。今後とも、我が国として継続的にハイレベルによる関与が重要。

2.各論

(1) サモア(会談先:トゥイアトゥア元首、トゥイラエパ首相(兼外相))(4月30日)

  • 先方首相からの招待を受け、我が国より、バイの文脈で、史上初の政務レベルの訪問が実現したということで、先方から手厚い待遇あり。
  • 先方より、鳩山総理に対するサモア訪問招請、及び在サモア日本大使館の設置要請あり。
  • 草の根・人間の安全保障無償案件(中古消防車+救急車、小学校)の引き渡し式典に参加。また、JOCVの活動現場(ゴミ埋め立て地での技術指導)を視察。

(2) フィジー(会談先:クンブアンボラ外相、スカナイバル鉱物資源相、サウマトュア環境相、チャンド人事委員会次官、マラ外務次官)(5月2日)

  • 我が方より、フィジーに対し、早期民主化復帰を求めるとともに、継続的な対話を重視しつつ、同国の改革努力を支援したい旨発言。先方より、憲法制定に向けた「国民対話」やメディア令制定を巡る動き等、民主化への取組状況について説明があり議論を行った。
  • 気候変動問題に関し、先方より、コペンハーゲン合意に基づき我が国と緊密に協力していきたい旨表明。
  • USP(南太平洋大学)の無償資金協力案件(ICTセンター)を視察。

(3) ソロモン(会談先:トザカ外務大臣代理、フォノ副首相、ケンガバ環境保全・気象大臣)(5月3~4日)

  • 先方より、気候変動問題については、今後の国際的な合意形成に向け積極的に交渉に臨む考えであり、日本とも協力していきたい旨の表明があった。
  • ガダルカナル戦没兵のための平和慰霊公苑(民間で設置)及び一般無償資金協力で建設されたホニアラ中央市場を視察。
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