1月30日(月曜日),山根隆治外務副大臣はヨルダンを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
- 30日,山根副大臣はハサーウネ・ヨルダン首相(Mr. Awn Shawkat Al-Khasawneh),ジュデ・ヨルダン外相(Mr. Nasser Judeh, Minister of Foreign Affairs)及びトゥーカーン・ヨルダン原子力委員会委員長(Dr. Khaled Toukan, Chairman of the Jordan Atomic Energy Commission)とそれぞれ会談を行いました。
- これら会談の中で,山根副大臣は,東日本大震災におけるヨルダンからの医療支援チーム派遣や義援金等に対して謝意を表明するとともに,ヨルダンとの伝統的な友好関係を一層進展させつつ,ヨルダンの進める諸改革を支援していく旨表明しました。
- また,中東和平を含む地域情勢についても意見交換を行いました。特に,山根副大臣からは,最近のイスラエル・パレスチナ間の協議実現におけるヨル ダンの努力を高く評価するとともに,両当事者が早期に直接交渉を再開するよう,日本としても,関係者への働きかけを継続していく旨表明しました。
これに対してヨルダン側からは,中東和平問題における日本の貢献を評価する,特に,「平和と繁栄の回廊」構想はイスラエルを含むすべての当事者に利益をもたらすものであり,ヨルダンとしても協力していきたい等の発言がありました。 - 原子力協力については,ヨルダン側から同国のエネルギー政策や原子力発電の位置づけ等に関する説明があり,日本との協力に関する期待も表明されま した。山根副大臣からは,ヨルダンとの原子力協定が近く発効する予定である旨説明するとともに,日本としては福島原発事故の経験・教訓をヨルダンと共有 し,その原子力安全の向上に協力していく考えである旨述べました。