外務本省

アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッション(概要)

平成23年10月14日

TICAD IVロゴマーク 

(写真)サルヴァ・キール南スーダン大統領との会談 (写真)ムダバディ・ケニア副首相との会談 

サルヴァ・キール南スーダン大統領との会談  ムダバディ・ケニア副首相との会談 

(写真)スーダン投資セミナーでのスピーチ (写真)南スーダン経済協力サイト視察 

スーダン投資セミナーでのスピーチ    南スーダン経済協力サイト視察 

 10月9日(日曜日)から10月13日(木曜日)まで,山根隆治外務副大臣を団長(佐古達信双日株式会社執行役員(中東アフリカ総支配人常務)を副団長(民間代表))とするアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションがアフリカ地域の3か国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
 本ミッションは,日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とする,2008年の第四回アフリカ開発会議(TICADⅣ)で表明された施策の一つであり,2008年にアフリカ南部,東部,中西部の計12か国に官民合同ミッションを派遣しました。2010年8月にはアフリカ南部(南ア,アンゴラ及びナミビア)にミッションを派遣しています。

 

1.期間

平成23年10月9日(日曜日)~10月13日(木曜日)の5日間(現地滞在期間。山根副大臣は12日まで参加。)

 

2.訪問国

スーダン共和国,南スーダン共和国,ケニア共和国(訪問順)

 

3.参加者(49名)

  • 団長:山根隆治外務副大臣
  • 副団長(民間代表):佐古達信双日株式会社執行役員(中東アフリカ総支配人常務)
  • 和田明範駐スーダン大使(南スーダン兼轄),高田稔久駐ケニア大使
  • 外務省(草賀アフリカ審議官,麻妻アフリカ第二課長,堤国別開発協力第三課長他),経済産業省
  • 政府関係5機関(JICA,JBIC,JETRO,JOGMEC,NEXI)
  • 民間企業14社(商社,電機,車輌,建設機械,金融等)

 

4.各訪問国における活動概要


(1)スーダン共和国(10月9日~10月10日)

ア 政府要人等との会談

ナーフィア大統領補佐官,ラハマタッラー外務次官

 

イ 関係機関・企業関係者等との意見交換

  • スーダン政府主催投資セミナー(10月9日)
    本ミッション参加者及びスーダン政府・民間・国営企業関係者(約120名)が出席し,投資省,石油省,財務省,及び国際貿易省による説明がなされたほか,日本企業によるプレゼンテーションも実施した。本セミナーにはナーフィア大統領補佐官及びエラスール投資大臣の出席を得た。
  • 和田駐スーダン大使主催レセプション(10月9日)
    スーダンのビジネス関係者,政府関係者,国際機関等の支援関係者を招待。個別に意見交換及び人脈構築を行う機会を設けると共に,現地情勢につき情報・意見交換を行う機会を設けた。
  • Sudapet社(スーダン石油公社)との会合(10月10日)
    Sudapet社側から,スーダンにおける石油生産・開発の現状に関するプレゼンテーションが行われた後,意見交換を実施。
  • 世銀ハルツーム事務所との会合(10月10日)
    世銀関係者から,スーダンの財政状況や制度・政策に関する説明がなされた後,意見交換を実施。

 

ウ 視察

  • ハルツーム製油所(10月10日)
    ハルツームの北約70キロメートルに位置する,1997年に中国石油公社(CNPC)とスーダン・エネルギー鉱業省(当時)の合弁企業として創設された製油所を視察。

 

(2)南スーダン共和国(10月10日~10月11日)

ア 政府要人等との会談

サルヴァ・キール大統領,デン・アロル内閣担当大臣,ニアル・デン外務・国際協力大臣,エマニュエル・ロウィラ大統領府担当大臣,スティーブン・ディエウ石油鉱業大臣,ギャラン・ディイング商業産業投資大臣,エリアス・ワコソン外務・国際協力副大臣

 

イ 関係機関・企業関係者等との意見交換

  • 南スーダン政府主催投資セミナー(10月10日) 
    本ミッション参加者及び南スーダン政府・民間・国営企業関係者(約120名)が出席し,商業産業投資省,道路橋梁省,農林省,外務・国際協力省,石油鉱業省及び商工会議所等による説明がなされたほか,日本企業によるプレゼンテーションも実施した。本セミナーにはギャラン・ディイング商業産業投資大臣,スティーブン・ディエウ石油鉱業大臣,ベティ・アチャン農林大臣及びバルナバ・ベンジャミン情報大臣の出席を得た。
  • 和田駐スーダン大使主催レセプション(10月10日)
    南スーダンのビジネス関係者,政府関係者,国際機関等の支援関係者を招待。個別に意見交換及び人脈構築を行う機会を設けると共に,現地情勢につき情報・意見交換を行う機会を設けた。
  • Nilepet社(南スーダン石油公社)との会合(10月11日)
    Nilepet社側から,南スーダンにおける石油生産・開発の現状及び課題等に関するプレゼンテーションが行われた後,意見交換を実施。
  • 世銀ジュバ事務所との会合(10月11日)
    世銀関係者から,南スーダンにおける投資環境に関する説明がなされた後,意見交換を実施。
  • JICAとの会合(10月11日)
    JICA関係者から,南スーダンにおけるJICA事業の内容や事業実施上の課題,南スーダンにおける生活・業務遂行上の課題や南スーダンにおける投資環境に関する説明がなされた後,意見交換を実施。

 

ウ 視察

  • ジュバ浄水場視察(10月11日)
    我が国が2010年から技術協力プロジェクトとして実施している都市水道公社水道事業管理能力強化プロジェクトの現場を視察。
  • ジュバ河川港視察(10月11日)
    2006年以降,我が国の開発協力調査及び技術協力により拡充したジュバ河川港を訪問し,本年から実施中の南スーダン内水輸送運営管理能力向上プロジェクトの現場を視察した。

(3)ケニア共和国(10月11日~10月13日)

ア 政府要人等との会談

ムダバディ副首相,ウェタングラ外務大臣,キムニャ運輸大臣,ムルンギ・エネルギー大臣,ケネス計画副大臣(10月12日)

 

イ 関係機関・企業関係者等との意見交換

  • 日本大使館主催対ケニア投資セミナー(10月11日)
    本ミッション参加者及びケニア政府・民間・国営企業関係者(約80名)が出席し,ケニア側より,同国の電力開発事情や地熱開発事情,エネルギー開発に対するケニア政府の取組み,同国の投資環境や海外からの投資状況等につき説明がなされた後,意見交換を実施。

 

ウ 視察

  • モンバサ港視察(10月12日)
    東アフリカ最大のモンバサ港を訪問・視察し,港湾施設の概要や開発計画を聴取。また,東アフリカ唯一の製油所を視察し,概要と今後の開発計画につき聴取した。さらに,パイプライン施設を視察し,概要と今後の開発計画,課題等につき聴取した。
  • オルカリア地熱発電所視察(10月13日)
    我が国が2010年に円借款を供与したオルカリア地熱発電所を視察し,ケニア政府が進める地熱発電計画等につき聴取した。
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