山口壯外務副大臣は,10月19日(水曜日)から21日(金曜日)までの間,ベトナム(ハノイ)を訪問したところ,概要以下のとおり。
今次訪問では,10月30日より予定されているズン首相の訪日を前に,原子力発電所建設・レアアース開発等の協力案件について議論を行った。
1.グエン・タン・ズン首相との会談(10月20日午後)
本月30日から予定されているズン首相訪日を前に,原子力発電所建設やレアアース開発における協力を始めとする経済面の様々な協力案件等について意見交換を行った。
山口副大臣から,ズン首相の訪日を歓迎する旨を伝達した。また,TPP交渉への参加について,なるべく早く結論を得るべく検討を行っている旨発言した。これに対し,ズン首相からは,野田総理からの訪日歓迎に対する謝辞を述べたほか,日本のTPP交渉への参加を期待する旨の発言があった。
2.ヴー・フイ・ホアン商工大臣との会談(10月20日午前)
ズン首相の訪日を前に,経済面の様々な二国間の協力案件を着実に実施することを通じて,日越関係を強化していくことで一致。特に,原子力発電所の建設やレアアース開発に関する協力について議論を行った。
3.その他
(1)上記の会談の他,山口副大臣は,ドアン・スアン・フン外務次官との会談を行い,様々な協力案件を実施し,一層日越関係を強化することで一致した。
(2)また,上記1,2及び3(1)のいずれの会談においても,山口副大臣より東日本大震災に際するベトナムからの見舞いと支援に対して謝意を表明し,先方からは,改めて見舞いと弔意の表明があるとともに,日本が早期に復興を遂げることを確信している旨の発言があった。