外務本省

山口副大臣のG20非公式外相会合出席
(概要)

平成24年2月21日

 2月19日~20日,G20非公式外相会合がメキシコ(ロスカボス)において開催され,我が国からは山口壯外務副大臣他が出席したところ,その概要以下のとおり。

1.G20非公式外相会合

  1. (1)本年のG20議長国であるメキシコが主催する今次会合には,G20及び非G20の11カ国・機関を含む計31カ国・機関が出席し,グローバルな課題に対する多国間システムのあり方,グローバルな課題に対処するための具体的な行動,グリーン成長及び持続可能な開発(含む気候変動対策),更には,貧困撲滅,食料安保等の人間開発をテーマに外相レベルでの自由な意見交換が行われた。なお,今次会合は,開かれた,率直な対話を行うことを目的として開催され,6月の首脳会議と直接のリンクはない,非公式な会合と位置づけられている。
  2. (2)会議では,グローバル・ガバナンスの一環として国際機関等の改革を進めていく必要性やG20メンバーでない国々との対話の重要性が指摘された他,世界経済の成長や気候変動,貿易,更には保護主義の高まり等の問題に取り組む必要性,そのために先進国,新興国が応分の責任を果たすことの重要性などが指摘された。また,環境問題や社会的公平性を考慮に入れたバランスのとれた経済社会の構築や,持続可能な成長のための能力育成等の人間開発の重要性などが議論された。
  3. (3)山口副大臣からも,先進国・新興国が対等に議論できるG20という場がグローバル・ガバナンスの停滞を打破するために有用であること,具体的には,貿易,開発,気候変動等について取り組みを進めること,各国が世界経済の地位に応じた責任を果たす必要性があることを主張。また,我が国の東日本大震災への対応を紹介し,日本の経験や教訓を共有するために,本年東北で国際会議を開催し,我が国がホストする意向を示した2015年の第三回国連防災会議につなげたい旨発言した。
  4. (4)なお,今次会合では経済面でのガバナンスが中心だったが,一部の国から一般論としての安保理改革に言及があり,山口副大臣からは,右改革の重要性について発言した。

2.二国間会談等

 山口副大臣は,本会合出席中にブラウン英国外務閣外大臣と二国間会談を行った他,エスピノサ墨外務大臣やハオ・ナムホン・カンボジア外務国際協力大臣などと短時間懇談した。

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