高橋千秋外務副大臣は、4月29日、イタリアを訪問し、日・EUビジネス・ラウンドテーブルに出席した他、政府関係者等との間で、日EU・EPAをはじめ、経済関係強化等につき意見交換を行ったところ、概要以下のとおりです。
- 日・EUビジネス・ラウンドテーブル
高橋副大臣は、ローマにて開催された第13回「日・EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)」本会合の官民合同セッションに、官側代表として出席し、今次震災に際しての欧州からの支援への謝意、福島原発事故の事態収束への決意と迅速かつ正確な情報を提供することを述べるとともに、我が国からの輸入食品等に対し、科学的データに基づいた対応を要請しました。また、未来志向で力強い「復興」を目指すこと、更にその観点からも、本年の日EU定期首脳協議における日EU・EPA交渉開始の合意が重要であることなどを述べました。
また、日本側共同議長の米倉住友化学会長、EU側共同議長のル・ガル・アリアンスペース会長をはじめとする会合の参加者と、日EUの経済関係の現状や連携強化の必要性、将来の課題について討議を行いました。
(参考)日・EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)は、平成11年に発足した日欧ビジネス界の対話の枠組み。年1回、50名前後の日・EU企業の役員クラスが一堂に会し、日・EU間の経済関係強化へ向けて、ビジネス界の立場から討議を行い、日・EU両首脳に対し、提言を提出している。 - 伊政府関係者及び産業界との会談
高橋副大臣より、クラクシ伊外務政務次官及びマルチェガリア伊産業連盟会長に対して、BRTと同様、今次震災に対する弔意への謝意、福島原発事故の事態収束と情報提供を述べるとともに、我が国の輸入食品等への科学的データに基づいた対応を要請しました。
また、本年の日EU定期首脳協議における日EU・EPA交渉開始の合意に向けた支持を要請するとともに、双方向の貿易・投資拡大など、両国間の経済関係の強化について意見交換を行いました。