1.ポイント
(1)内陸部と沿岸部の違い
盛岡市内のイオンに立ち寄ったが,食料品はじめ物資が非常に不足しているとの様子ではなかった。東北自動車道も基本的に走行に問題なし。しかし,多くの関係者が,内陸部と異なり海岸沿いの被害が極めて甚大であったことを指摘。
(2)マンパワー不足
震災対応のフェーズが移るにつれて新たなニーズが発生し,場所や時期に応じたきめ細かい対応が求められるが,現場の実情を把握し対処できるマンパワー(行政官,民生委員等)が不足していることへの懸念に多くの関係者が言及。
2.各視察先における意見交換(上記1.(2)以外)
(1)日本ユニセフ協会の物資集積所(岩手県生協)
ユニセフ協会は生協の協力を得て支援物資(下着,長靴等)を避難所に配布。また,避難所等での子どもの心のケアのためにユニセフのレクリエーションキットを配布(子どもへの接し方についてのボランティア等のための研修も実施)。先方は,今後は保育園・幼稚園に対するニーズが高まると指摘する一方,遺児対策が重要になるとしつつ,遺児を一ヶ所に集めてケアすることは不適切と指摘。
(2)岩手県警察本部
警務部長より,岩手県内の被害状況や捜索活動の現状について説明を受け,副大臣からは,外国人の安否確認の現状,仕組みを説明し協力を要請した上で,主に外国人への対応を巡る諸課題について意見交換を行った。
(3)「ふれあい岩手ランド」(避難民を受け入れている)
同施設には,4日現在86人が避難生活中(ピーク時は130人)。館長から,なるべくプライベートを確保できるよう工夫している,近所の女性をはじめ様々なボランティアの協力を得て運営している旨説明。また,物資不足は緩和されてきているものの,暖房用の重油を節約しながら使用している旨説明。