平成19年11月
13日午後、「21世紀東アジア青少年大交流計画」により11月13日から21日まで日本に滞在するモンゴルの高校生90人が外務省を訪れ、木村仁副大臣を表敬しました。同計画によるモンゴル高校生の訪日は今回が初めてです。
木村副大臣より、極めて良好な関係を築いている日本とモンゴルのパートナーシップをより一層強化するため、モンゴルの将来を担う青少年をできるだけ多く日本に招くことが重要だとの考えを当時の安倍総理大臣が本年2月に訪日したエンフバヤル大統領に対して伝えたことを紹介し、これまで日本語を勉強してきた90人の高校生が日本に行くという夢を実現したことに祝意を伝えました。
続いて挨拶に立ったジグジッド駐日モンゴル国大使は、両国が外交関係を樹立してから35周年となる今年、本件プログラムが始まったことは非常に意義深く、参加者は日本・モンゴルの架け橋となって活躍してほしいと、日本語を学んだ大先輩として流暢な日本語でメッセージを送りました。また、団長として一行を引率するムンフジャルガル・モンゴル教育文化科学省外国語・情報科担当官より、モンゴルの国際的地位の向上には国民の教育向上が不可欠であり、教育分野に対して日本が行ってきた多くの支援に感謝すると述べるとともに、今回このような形の青少年交流が実現に至ったことは、モンゴルにおける日本語普及や両国民の友好親善関係増進に大変意義がある旨の挨拶がありました。
最後に、高校生90人を代表してウランバートル市第18学校の10年生バトゾルさんが初めての日本訪問への期待や将来の抱負について丁寧な日本語でスピーチし、大きな拍手を受けました。
一行は、4班に分かれてそれぞれ秋田県・栃木県・愛知県・兵庫県を訪問し、高校への体験入学やホームステイ、地元の史跡視察などを行います。成田空港から外務省に直行した一行でしたが、疲れを見せることもなく、これから始まる日本での研修旅行に対する期待を口々に話していました。
一行を歓迎し挨拶する木村副大臣
高校生90人を代表してスピーチするバトゾルさん