外務本省

南部アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッション(概要)

平成22年9月6日

TICAD IV ロゴ


  • (写真)ファン・デル・メルヴェ国際関係・協力副大臣との会談
  • (写真)現地プレスによるインタビュー
  • (写真)アルウィーンド国家計画委員会委員長との会談

 8月28日(土曜日)から9月3日(金曜日)まで,藤村修外務副大臣を団長とする南部アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションが南部アフリカ地域3か国を訪問したところ,概要は以下のとおり。
 本ミッションは,日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とする,2008年の第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)で表明された施策の一つであり,直接的には,本年5月にタンザニアで開催した第二回TICAD閣僚級フォローアップ会合において,岡田外務大臣よりさらなるミッションの派遣を表明し,これが実現に至ったものである。

1.期間

 平成22年8月28日(土曜日)~9月3日(金曜日)の7日間(現地滞在期間)

2.訪問国

 南アフリカ(以下,南ア),アンゴラ,ナミビア(訪問順)

3.参加者(62名)

  • 団長:藤村修外務副大臣
  • 副団長(官側):高橋千秋経済産業大臣政務官
  • 副団長(民間側):大野滋双日株式会社執行役員(南ア),崎島隆文丸紅株式会社代表取締役常務執行役員(アンゴラ),中村一郎伊藤忠商事株式会社常務執行役員(ナミビア)
  • 小澤俊朗駐南ア大使(ナミビア兼轄),越川和彦駐アンゴラ大使
  • 外務省(草賀アフリカ審議官,齋田アフリカ第二課長他),経済産業省(戸谷大臣官房審議官他)
  • 政府関係5機関(JICA,JBIC,JETRO,JOGMEC,NEXI)
  • 民間企業12社(商社,プラント,建設機械,金融等)

4.各訪問国における活動概要

(1)南アフリカ共和国(8月28日~8月29日,8月31日~9月1日)

  1. ア 政府要人等との会談

    ファン・デル・メルヴェ国際関係・協力副大臣(9月1日)

  2. イ 企業関係者等との意見交換
    • カシュラTRANSNET(南ア運輸公社)執行役他との会合(8月28日)
       TRANSNET側より,高速鉄道建設計画や機関車・貨物車製造のニーズ,港湾拡張計画等に関するプレゼンテーションが行われた後,意見交換を実施。
    • ダメスESKOM(南ア電力公社)CEO他との会合(8月28日)
       ESKOM側より,原子力発電や再生可能エネルギー,環境に配慮した技術等,南アの電力事情に関する説明がなされた後,意見交換を実施。
    • 南ア経済産業団体(BUSA)との共催レセプション(8月28日)
       南アのビジネス関係者,高速鉄道,地上デジタルテレビ,港湾,代替エネルギー等の主要産業関係者を招待。個別に意見交換及び人脈構築を行った。
    • 南ア貿易産業省(DTI)主催プレゼンテーション・セッション(9月1日)
       BUSA幹部及びDTI関係者より,南ア経済分析や拡大黒人経済力強化政策(B-BBEE),通商戦略等についてプレゼンテーションが行われた後,意見交換を実施。

(2)アンゴラ共和国(8月29日~8月31日)

  1. ア 政府要人等との会談

     ガンボア外務省協力長官(副大臣),ダヴィッド地質鉱山・工業大臣,ジャイメ投資庁長官,ロペス財務大臣,ジュニオール経済調整大臣,ヴァスコンセーロス石油大臣,ロッシャ通信・情報技術大臣(以上8月30日),フェイジョー官房長官(8月31日)。その他,ダヴィッド地質鉱山・工業大臣との会談においてアンブロイゼ地質鉱山長官同席,空港見送り時にガブリエル工業長官と懇談。

  2. イ 企業関係者等との意見交換
    • アンゴラ政府主催ビジネスセミナー(8月30日)
       本ミッション参加者及びアンゴラ民間・国営企業関係者(約100名)が出席し,地質鉱山・工業省,石油省及びアンゴラ中央銀行による説明がなされたほか,日本企業によるプレゼンテーションも実施。また,本セミナーでは,JOGMECがボツワナのリモートセンシング・センターで実施した鉱物資源研修参加者への修了証書授与式も行われた。さらに,セミナー終了後には日・アンゴラ民間企業間の個別懇談の場を設けた。
  3. ウ 視察等
    • ヴィアナ工業地区視察(8月29日)
       首都ルアンダ市郊外で開発が進むヴィアナ工業開発地区を訪れ,新サッカー・スタジアムや高層ビル群なども併せ視察。
    • ジョシナ・マシェル病院視察(8月31日)
       日本が1996年より無償資金協力による建物改修や機材供与,研修等を実施してきたルアンダ市内のジョシナ・マシェル病院を視察(先方マセッカ保健副大臣対応)。
    • 与党アンゴラ解放人民運動(MPLA)本部訪問(8月31日)
       MPLA幹部より,与党の経済政策や投資機会等につき説明があった後,意見交換を実施(一部参加者のみ訪問)。
  4. エ その他の行事
    • 日・アンゴラ両政府による共同記者発表を実施し,本ミッションの成果等をまとめた共同プレス・ステートメント(PDF)を発出(8月30日)。
    • 「ヴィアナ職業訓練センター整備計画」に対する8.44億円の無償資金協力実施に係る交換公文署名式(8月30日)
    • 丸紅株式会社とアンゴラ地質鉱山・工業省との間の繊維工場リハビリ案件の請負契約調印式(8月30日)

(3)ナミビア共和国(9月1日~9月3日)

  1. ア 政府要人等との会談

     アングラ首相,ムシェレンガ外務副大臣,シュレットヴァイン財務副大臣,アイザック鉱山エネルギー副大臣(以上9月2日),アルウィーンド国家計画委員会委員長(9月3日)

  2. イ 企業関係者等との意見交換
    • ナミビア貿易産業省主催貿易投資セミナー(9月2日)
       ナミビア側より,同国の経済情勢,鉱物エネルギーや道路・鉄道・港湾インフラ分野等の投資環境について説明が行われたほか,本ミッション参加の日本企業が事業内容や関心分野等につき発表を行った。また,セミナー終了後のレセプションの機会を利用してナミビア企業関係者(約100名)との意見交換を実施。  


Adobe Acrobat Readerダウンロード Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータのOS用のソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
藤村副大臣訪問・会談記録 |  目次へ戻る