平成23年5月10日
5月8日(日曜日)~9日(月曜日),伴野豊外務副大臣はポーランドを訪問し,ラドスワフ・シコルスキ外相のほか,ドヴギェレヴィッチ外務省副大臣,コロレツ経済次官と会談したところ,会談概要は以下のとおりです。
シコルスキ外相から,ポーランドは,震災に見舞われた日本人と共にある,ポーランド政府として100万ズロチ(約3000万円)を支援することを決定した旨述べました。伴野副大臣から,国民各層を含めたポーランドの支援に謝意を述べるとともに,日本は福島第一原発事故の収束についての努力について説明しつつ,農産品の輸入などについて,日本の状況を踏まえた冷静な対応を求めました。
双方は,日本とEUとの間のEPAについて,日EU定期首脳協議において交渉開始に合意できるよう,引き続き努力していくことが重要であるとの認識で一致しました。先方からは,非関税障壁など,ポーランド側の関心事項について言及がありました。
その他,安保理改革や気候変動問題,さらにはポーランドが推進している東方パートナーシップ等について,今年後半EU議長国を務めるポーランドと我が国との間で,価値観を共有するパートナーとして協力していくことを確認しました。
(なお,今次訪問の機会をとらえ,伴野副大臣は,ポーランドに進出している日系企業関係者から,ポーランドの経済状況,日EU・EPAの必要性,進出企業が抱える課題等につき意見交換を実施しました。)