外務本省

伴野副大臣の欧州(英国,ドイツ,オランダ及びイタリア)訪問(概要)

平成22年1月

  • (写真)日独150周年記念式典の際の伴野副大臣とヴルフ大統領の懇談
    日独150周年記念式典の際の伴野副大臣とヴルフ大統領の懇談

 伴野豊外務副大臣は,1月18日から22日までの間,英国,ドイツ,オランダ及びイタリアを訪問し,各国政府関係者等との間で,日EU・EPAをはじめ,経済関係強化等につき意見交換を行ったところ,概要以下のとおりです。

1.日EU・EPA

 伴野副大臣より,英国のハウエル外務閣外相,ドイツのホイヤー外務省国務相,オランダのローゼンタール外相,イタリアのクラクシ外務政務次官等に対して,本年の日EU定期首脳協議において日EU・EPA交渉開始に合意できるよう,支持を要請しました。各国からは,日EU・EPAに対する支持あるいは好意的な反応が寄せられる一方,交渉開始に向けて日本政府による非関税措置等に対する一層の取組につき要請がありました。
 また伴野副大臣は,オランダ,イタリアのビジネス界関係者とも意見交換を行いました。

2.その他の国別事項

(1)英国(18日)

 伴野副大臣から,ハウエル外務閣外相,ペニング運輸政務次官に対して,我が国企業が優先交渉権を有している英国高速鉄道案件に対する,日本政府の強い関心を表明しました。ハウエル閣外相とは,日英関係一般,地域情勢等についても意見交換を行いました。

(2)ドイツ(19日)

 伴野副大臣とホイヤー外務省国務相は,軍縮・不拡散分野や安保理改革での緊密な協力を確認し,気候変動,アフガニスタンにおける日独協力等についても意見交換を行いました。また,ホーマン経済・技術省事務次官とは,資源問題,エネルギー問題等につき意見交換を行いました。
 また,副大臣は,日本大使公邸にて実施された日独交流150周年記念式典に参加しました。同式典には,ヴルフ大統領やヴェスターヴェレ外相,ブリューデレ経済・技術相等政府要人を始め約170名が出席しました。その後,金春流の能公演が「世界文化の家」で行われ,ピーパー外務省国務相他と共に出席しました。

【参考】日独交流150周年

本年は,1861年の日・プロイセン修好通商条約調印から数えて150周年。

(3)オランダ(20日)

 海上の安全の問題に関し,伴野副大臣よりローゼンタール外相に対し,シー・シェパード船舶による妨害行為の再発防止措置と船籍登録改正案の迅速な成立を要請したところ,先方より,海上の安全確保の重要性に全面的に同意する,暴力的な妨害行為は受け入れられない,法改正に向け迅速に取り組む,との発言がありました。またクナーペン外務副大臣との会談では,アフガニスタン等について意見交換を行いました。

(4)イタリア(21日)

 伴野副大臣よりクラクシ外務政務次官に対し,日伊社会保障協定の早期発効を強く求めたところ,同政務次官より年内の問題解決に向け取り組むことを約束する旨発言がありました。先方から我が国のラクイラ地震復興支援に対し改めて謝意の表明があった他,アフガニスタンなど地域情勢について意見交換を行いました。

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