外務本省

伴野副大臣のエストニア及びリトアニア訪問

平成23年5月11日

 伴野副大臣は、5月6日(土曜日)~8日(日曜日)にエストニア及びリトアニアを訪問し、それぞれ政府要人と会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

1.エストニア

 今次エストニア訪問(6日~7日)は公式訪問となり,アンシプ首相表敬の際には首相自ら、首相応接室や閣議室を案内し,パエト外相とのワーキングランチ、ミフケルソン国会外交委員長とのワーキングランチ,アンシプ首相及びラタス国会副議長との会談を行い,エストニア政府から大きな歓迎を受けました。

 エストニア側関係者からは大震災へのお見舞いと日本の復興を祈念する旨発言があり,伴野副大臣よりエストニアからの支援に対する謝意を述べ,日本の復活を約束しました。

 また伴野副大臣と関係者は,新たな外交関係開設20周年を迎え,今後益々日エストニア関係を進展させることで一致しました。

 アンシプ首相及びパエト外相からは日EU・EPAについては原則支持するとの発言がありました。

 パエト外相からは国連安保理は世界の現実にあわせて改革すべきとの発言があり,日本の常任理事国入りを支持する旨改めて発言がありました。

 アンシプ首相,パエト外相,ミフケルソン国会外交委員長から,日本とエストニアの経済関係・日本の技術に対する高い期待が表明され,エストニア政府が排出権取引の売却益で近々導入予定の三菱自動車製電気自動車が話題に上りました。

 ロシアを同様に隣国とするエストニアとの意見交換より,有益な情報を得ることができました。また,伴野副大臣より最近の北朝鮮情勢について説明しました。

2.リトアニア

 7日、セクモカス・エネルギー大臣、スカイスギリーテ=リャウシキエネ外務副大臣他を招いて、ワーキング・ディナーを行いました。

 この中で、日本とリトアニア、共通の価値観や感情を共有する間柄で、今年は「新たな外交関係開設」20周年を迎え、今後の日リトアニア関係を一層進展させることで一致しました。また、伴野副大臣より、震災後の課題、取り組みについて説明したところ、先方より、苦境にあってもお互いに助け合い、団結する日本が復活・再生することを信頼するとの発言がありました。セクモカス大臣より、リトアニアにおける原発建設政策には変更がないとの説明がありました。

 リトアニア側からは、同国の独立回復直後に日本から文化無償協力でオーケストラの機材等の支援を頂いたことに深い謝辞が述べられました。

 8日には、「命のビザ」で知られる杉原千畝副領事の領事館跡(現在杉原記念館)を訪問しました。また、同記念館の2階にあるビタウタス・マグヌス大学アジア研究センターも視察し、同大学における日本語、日本研究の現状やリトアニアでの対日関心、両国間の交流強化等について意見交換を行いました。

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