シンガポール共和国

日・シンガポール首脳会談

平成28年9月28日

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1 日・シンガポール首脳会談

 本28日,午後6時25分頃から約40分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のリー・シェンロン・シンガポール共和国首相(H.E. Mr Lee Hsien Loong, Prime Minister of the Republic of Singapore)と,日・シンガポール首脳会談を迎賓館において実施したところ,概要は以下のとおりです。会談には,萩生田光一内閣官房副長官及び野上浩太郎内閣官房副長官他が同席しました。

(1)冒頭,安倍総理大臣から,日本とシンガポールが,本年,両国の外交関係樹立50周年別ウィンドウで開くという喜ばしい節目を迎えたことを心より歓迎する,故リー・クァンユー・シンガポール元首相はアジアが生んだ偉人であり,本日,桐花大綬章をリー・シェンロン首相に伝達できることは大変喜ばしい,次の半世紀に向けて両国関係を更なる高みへと引き上げたい旨述べました。 これに対して,リー首相から,外交関係樹立50周年を機会とした今次訪日を歓迎いただき,また,先月,ナザン前大統領逝去の際に弔問いただいたこと,及びトニー・タン大統領の本年11月の国賓招待に感謝申し上げる,リー・クァンユー初代首相に対する桐花大綬章贈与は遺族や本人だけでなくシンガポールにとって大変光栄である旨述べました。

(2)また,安倍総理大臣から,先月のナザン前大統領の逝去の際に弔問の機会をいただき光栄である,今回のリー首相の訪日と11月のトニー・タン大統領の国賓訪日は外交関係樹立50周年のハイライトであり大変喜ばしい旨述べました。

(3)安倍総理大臣から,両国協力の象徴として,日本の新幹線が導入されることを強く期待している,船舶燃料としてのLNGの燃料供給拠点の整備における連携も強化したい旨述べました。
 これに対して,リー首相から,マレーシアとの高速鉄道計画については,本年7月に覚書を締結するなど,マレーシア側と協議してきているが,最善の車両とシステムを導入するため,客観性及び透明性のある選定をしていきたい旨述べました。また,リー首相から,LNGの燃料供給拠点の整備についても協力を模索したい旨述べました。
 両首脳は,両国の陸,海,空の運輸・インフラ分野での今後の両国間協力を強化するため,関係省庁次官級協議を本年度中に開催することで一致しました。

(4)また,安倍総理大臣から,日本初の経済連携協定(EPA)である日シンガポールEPAの下で,経済面での協力の裾野の拡大を歓迎したい,今回新たに貿易・投資,交通・都市開発分野の2つの覚書が署名されることは喜ばしい,本年既に署名された,観光,知的財産,科学技術分野の覚書も裾野の拡大を示す証左であり,高く評価している旨述べました。また,両首脳は,TPPの早期発効に向け協力することで一致しました。
 これに対して,リー首相より,今回署名された覚書については両国間の幅広い経済面での協力を表しており,両国の国益に適うものである,日シンガポールEPAを今後拡充していく余地があり協力していきたい旨述べました。

(5)また,安倍総理大臣から,両国間の海上安全保障対話を通じた連携,設立10周年のReCAAP(アジア海賊対策地域協力協定)情報共有センターを通じたアジアの海賊・海上武装強盗対策,防衛交流・協力について,一層推進していく旨伝達しました。これに対して,リー首相より,戦略的観点から地域の安定に向けて協力していくことは両国の共通の利益である,この観点から,日本の積極的平和主義及び平和安全法制を支持する旨述べました。

(6)また,両首脳は,南シナ海情勢についても意見交換し,法の支配の重要性や国際社会の連携の重要性を確認しました。さらに,両首脳は,北朝鮮について,度重なる核実験と弾道ミサイル発射について,国連安保理決議の厳格な履行など,北朝鮮に対して断固たる対応を取っていくことで一致しました。

2 勲章伝達式

 首脳会談後,安倍総理大臣から御尊父・故リー・クァンユー・シンガポール元首相に対する桐花大綬章を,遺族を代表してリー首相に対して伝達しました。

 安倍総理大臣から,故リー・クァンユー元首相は,アジアが生んだ現代における偉人であり,アジア大洋州地域,更に世界の平和と繁栄のために,半世紀以上にわたって極めて大きな役割を果たされたことに心から敬意を表する,我が国との関係では,首相在任中のみならず退任後も頻繁に訪日され,今日の良好かつ緊密な二国間関係の発展に顕著な功績を挙げられた旨述べました。また,安倍総理大臣から,同元首相が長きにわたり日本とシンガポールとの間の関係強化及び友好親善に寄与された功績に対して,今般,天皇陛下は桐花大綬章を贈与され,本日,御子息であられるリー・シェンロン首相に対して,勲章を伝達することを大変光栄に思うとともに,心よりお祝い申し上げる旨述べました。
 これに対して,リー首相から,リー・クァンユー初代首相に対する今般の桐花大綬章贈与は大変光栄である,日本政府及び国民に対して厚く感謝申し上げる旨述べました。また,リー首相から,リー・クァンユー初代首相は,日本との関係強化・発展を重視し,建設的な姿勢で二国間関係の発展に向けて当初から取り組んできた,その結果,現在両国は最も強固な友好関係の国同士になっている,両国関係を,より高みを目指して,一層発展させていきたい旨述べました。

3 文書交換式・共同記者発表・安倍総理夫妻主催晩餐会

(1)文書交換式

勲章伝達式後,両首脳立ち会いの下,以下の関連文書の交換が行われました。

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    文書交換式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
  • 画像2
    文書交換式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
  • 画像2
    文書交換式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)

(ア)日本貿易振興機構(JETRO)とシンガポール国際企業庁(IE Singapore)との間の協力覚書
(日本:石毛博行JETRO理事長,シンガポール:リー・アーク・ブーン国際企業庁長官)
日,シンガポール双方におけるビジネス機会の創出のため,双方向の貿易・投資促進,第三国協力等を実施。

(イ)海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)とスバナ・ジュロン社(シンガポール政府出資の都市開発コンサル会社)との覚書
(日本:波多野琢磨JOIN代表取締役社長,シンガポール:リュウ・ムン・レオン・スバナ・ジュロン・グループ社長)
両国企業の参画する案件形成を促進するため,インフラプロジェクトの当初段階から情報交換・協議等を実施。

(ウ)東京工業大学と南洋理工大学との覚書
(日本:三島良直東京工業大学学長,シンガポール:ラム・キンヨン南洋理工大学副学長)
環境工学,新分子工学等の分野における共同研究の実施。

(2)共同記者発表及び安倍総理大臣夫妻主催晩餐会

 文書交換式後,両首脳は,共同記者発表を行いました。

 その後,安倍総理大臣夫妻主催の晩餐会が,シンガポールにゆかりのある関係者を招待し約60名で開催され,非常に和やかな雰囲気の中,両国の外交関係樹立50周年を祝い,文化・人的交流を含む両国関係の幅広い話題に会話が及びました。


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