岸田外務大臣
岸田外務大臣とボコバ・ユネスコ事務局長との会談

平成26年5月8日

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 6日,16時30分から約30分間,岸田文雄外務大臣は,パリのユネスコ本部にてイリーナ・ボコバ国際連合教育科学文化機関事務局長(H.E. Mrs. Irina BOKOVA, Director-General of UNESCO)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 日本とユネスコ

(1)冒頭,ボコバ事務局長から,日本の外務大臣として初めてのユネスコ訪問であるとしつつ,岸田外務大臣を歓迎し,松浦前事務局長の実績への評価とともに,日本はユネスコの強力な支持者であると述べました。

(2)岸田大臣から,ユネスコは日本が戦後初めて加盟した国際機関であると指摘の上,引き続き日本として貢献していくこと,松浦前事務局長からボコバ事務局長へと引き継がれた改革路線と合理化への取り組みを高く評価していること,また,本年3月に任期延長された千玄室ユネスコ親善大使は優れた茶人で茶道を通じた世界平和のために尽力しており,更なる活躍を期待している旨述べました。

2 世界遺産・無形文化遺産

(1)岸田大臣より,我が国が推薦している「富岡製糸場と絹産業遺産群」につき,国際記念物遺跡会議(イコモス)による世界遺産一覧表への記載勧告は喜ばしいとしつつ,6月の世界遺産委員会での決定に向け最善を尽くす旨述べました。

(2)これに対しボコバ事務局長より,文化遺産保護分野での日本のユネスコへの支援に対する謝意の表明ともに,「富岡製糸場」にかかるイコモスの記載勧告には満足しているとし,6月の世界遺産委員会で良い決定がなされることを期待している旨述べました。

(3)また,岸田大臣より,無形文化遺産につき,日本が長年にわたる無形文化財保護を通じて蓄積された知見を活かし,無形文化遺産の保護に貢献したい旨述べるとともに,現在日本が推薦中の「和紙」及び「山・鉾(ほこ)・屋台」に関して,ユネスコが専門的見地から円滑に検討を進めることへの期待を表明しました。

3 地球規模課題へのユネスコの取り組みに対する支援

(1)岸田大臣より, 5日に国連本部で開催された「文化と持続可能な開発」に関する国連総会議長主催テーマ別会合でボコバ事務局長も参加し有意義な議論が行われたと承知していると述べつつ,日本も文化を重視していることを強調し,ユネスコの優先課題であるジェンダー平等(特に女性)とアフリカでの活動に関して,日本として継続的に支援していきたいと述べました。また,岸田大臣は,ポスト2015年教育アジェンダ策定におけるユネスコの貢献を評価するとともに,ポスト2015年開発アジェンダに「教育」が明確な目標として位置づけられるよう日本としても取り組んでいきたいと述べた上,本年11月に愛知県名古屋市・岡山市で開催予定の「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」へのボコバ事務局長の出席とともに,各国の閣僚級の参加を呼びかけることを求めました。また,来年3月に仙台にて開催予定の第3回国連防災世界会議についても,ボコバ事務局長及びユネスコによる積極的な参加を期待すると述べました。

(2)これに対し,ボコバ事務局長より,文化と持続可能な開発は重要である,ESD世界会議にはその重要性を踏まえて可能な限りハイレベルで参加したい,ユネスコも防災に関する様々な取り組みを行っており,仙台はユネスコ協会発祥の地(注)であり,来年3月の防災会議についても楽しみにしている旨応じました。

4 その他

(1)岸田大臣より,ユネスコにおける邦人職員の増強につき要請したところ,ボコバ事務局長より,邦人職員は皆優秀であり,ユネスコに多大な貢献をしているので,前向きに留意したい旨述べました。

(2)ボコバ事務局長より,国際ジャズ・デーの大阪における開催に謝意が表明されました。

(注)1947年,ユネスコの理念を促進することを目的に,世界で初めての民間ユネスコ団体として仙台ユネスコ協会が誕生。


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