報道発表

岸外務副大臣とヒルデ・ジョンソン南スーダン担当国連事務総長特別代表兼国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)代表との会談

平成25年10月30日

10月28日午後4時から約45分間,岸信夫外務副大臣は,来日中のヒルデ・ジョンソン南スーダン担当国連事務総長特別代表兼国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)代表(Ms. Hilde F. Johnson, Special Representative of the Secretary-General and Head of the United Nations Mission in the Republic of South Sudan (UNMISS) )と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 岸副大臣から,安倍政権は,積極的平和主義の立場から,国連PKO等への参加を通じ,今後とも積極的に国際社会の平和と安定に寄与していく考えである旨述べた上で,UNMISSに派遣されている日本の部隊の東西エクアトリア州への活動地域の拡大について説明し,引き続き要員の安全等での国連の支援を要請しました。これに対し,ジョンソン特別代表から,日本がUNMISSへの貢献を含め国連PKOに政府・与党が一丸となって取り組んでいることにつき高く評価する旨述べた上で,日本が今般UNMISSにおける施設部隊の活動地域拡大を決定したことについて感謝するとともに,日本の部隊が活動する予定の南部3州は南スーダンにおいて安全な地域とされているところであるので,安心いただきたい旨述べました。

2 また,ジョンソン特別代表から,南スーダンの現状と課題について説明があり,平和と安定のための取組の次の段階としての投資促進へ向けた取組が課題であるとし,この分野においても日本は主要なパートナーであると考えている旨述べました。それに対し,岸副大臣から,本年行われたTICAD Vでも議論されたとおり,アフリカに関しては,今後の課題は投資を喚起していくことである旨述べ,南スーダンに投資を呼び込むためには南スーダン全土で治安面での安全が確保されることが重要である旨述べました。

3 さらに,岸副大臣から,今般我が国は日UNDPパートナーシップ基金を通じて南スーダンにおける憲法制定プロセスの支援のため30万ドルを拠出した旨紹介したところ,ジョンソン特別代表より,南スーダンという新しい国家に新しい憲法を制定するための支援という意味で,また他のドナーにもシグナルを送るという意味でも,日本政府の30万ドルの拠出は意義があるとし,謝意表明がありました。

4 このほか,双方は,南北スーダン関係,南スーダン情勢等につき意見交換を行いました。


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