岸田外務大臣
日米外相会談(概要)

平成26年2月7日

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 2月7日11時30分より約1時間,ワシントンDCを訪問中の岸田外務大臣は,ケリー国務長官との間で日米外相会談を行ったところ,概要以下のとおり。

1 冒頭発言

 冒頭,ケリー長官より岸田大臣の米国訪問を歓迎する旨述べ,これに対し岸田大臣より,安倍政権発足以降,日米関係では,普天間移設問題の進展,TPP交渉の開始,日本のハーグ条約締結,「かけはし」プロジェクトによる青少年交流の促進等,様々な成果が生まれ,初めて4閣僚が東京で揃った歴史的な「2+2」も開催されたと述べた。また,岸田大臣より,本日は「積極的平和主義」に基づく日本の取組や安全保障分野での協力,北朝鮮への対応での連携を始め,アジア太平洋地域情勢,グローバルな課題等幅広く意見交換し,同盟強化の方策を確認したいと述べた。

2 日米関係

(1)オバマ大統領の訪日招請

岸田大臣より,オバマ大統領を国賓としてお迎えしたい,その際には,これまでの日米協力の成果も踏まえ,両首脳で力強い同盟を確認し,更なる具体的な協力を打ち出したい旨述べた。

(2)安全保障

(ア)岸田大臣より,安倍政権が国際協調主義に基づく「積極的平和主義」を推進していることを説明し,米国とも協力していきたい旨述べた。その上で,先般のミュンヘン安全保障会議で岸田大臣から言及した具体的内容(ジュネーブ2,パレスチナ支援,ASEAN統合支援等)は,まさに日米協力の象徴であり,引き続き日本の取組への支持をお願いしたい旨述べた。さらに,岸田大臣より,安倍政権が安保政策を着実に実施してきていることを説明し,ガイドライン見直しを始め,幅広く安保・防衛協力関係を大きく前進させる歴史的機会が訪れており,力強い日米同盟を内外に示したい旨述べた。

(イ)岸田大臣より,普天間問題に関し,仲井眞沖縄県知事の埋立承認は大きな一歩であった,米国でも国防授権法が成立しており,米軍再編の進展を歓迎し,米国の協力に感謝する旨述べた。また,辺野古移設に向けたプロセス,事業を着実に進める決意である旨述べた。仲井眞知事からの要望についても説明すると共に,沖縄の負担軽減に向け,引き続き米側の協力を要請した。ケリー長官からも,仲井眞知事の埋立承認について歓迎の意が示された。

(ウ)岸田大臣より,日米地位協定の環境補足協定の第1回交渉を2月11日に開催することを歓迎し,協定の早期妥結に向け協力していきたい旨述べた。

(3)TPP

岸田大臣より,TPPは日米同盟や戦略的観点からも重要である旨述べ,オバマ大統領が一般教書演説で交渉妥結に意欲を示したことを歓迎した。また,岸田大臣より,TPP交渉の早期妥結のために日米双方が柔軟性を発揮することが必要である旨述べた。

3 アジア太平洋地域情勢

(1)北朝鮮

(ア)最近の北朝鮮をめぐる情勢につき意見交換した上で,岸田大臣より,北朝鮮は韓国等に対して対話攻勢をかけているが,非核化の動きは全く見られない,中国の関与は引き続き重要である,北朝鮮に圧力を加える方針を貫くべきであり,その観点からも日米韓三か国の連携が重要である旨述べた。また,岸田大臣より,2月末から米韓合同軍事演習が予定されていることを含め,米国と緊密に連携したい旨述べた。

(イ)岸田大臣より,拉致問題に関する米国の理解と協力に謝意を表明すると共に,引き続き解決に向け努力する旨述べた。ケリー長官より,拉致問題の解決に向けた日本の努力を支持する旨述べた。

(2)日韓関係

 岸田大臣より,日韓関係の現状は大変残念であるが,引き続き実利に基づく協力案件を積み上げて関係を改善したい旨述べた。これに対しケリー長官より,日韓関係の改善を大変重視しており,本日の岸田大臣からの説明は,これから韓国を訪問するにあたって大変役に立ったとの反応があった。

(3)中国

(ア)岸田大臣より,中国と戦略的互恵関係を目指すとの大きな方向性は不変である旨述べる一方で,尖閣諸島や南シナ海等における中国の力による現状変更の試みには冷静かつ毅然と対応する,これは地域共通の懸念であり,強固な日米同盟と米国のアジアへの強いコミットメントが引き続き重要である旨述べた。ケリー長官より,米国がこれまで同様に日本との条約義務にコミットし続ける,これは東シナ海を含む旨述べた。

(イ)特に,「防空識別区」設置の発表については,これを受け入れず,また,民間航空機の安全を脅かす行動は一切許容できないという両国の立場を再確認し,他の地域への拡大の可能性も念頭に置きつつ,関係国と協力して対応していくことで一致した。

4 その他

 ケリー長官より,日本によるハーグ条約の締結は重要な進展であった,また,日本によるパレスチナ支援は米国も地域の関係国も非常に歓迎している旨述べた。さらに,開発や女性への支援などグローバルな課題についても協力していくことが確認された。


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