報道発表
「海外安全対策に係る官民集中セミナー」フォローアップ会合(概要)
1 本9日,外務省において,昨年4回実施した「海外安全対策に係る官民集中セミナー」のフォローアップ会合が開催されました。今回の会合は,「官民の海外安全対策に係る取組のフォローアップ」をテーマに,中東・北アフリカ地域等で活動する日本企業約50社等の参加を得て,活発な議論が交わされました。
2 フォローアップ会合では,岡庭健内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)付内閣審議官より在アルジェリア邦人に対するテロ事件を受けた政府の取組について,三好真理外務省領事局長より官民合同実地訓練,国内・外安全対策セミナーなど同テロ事件を受けた外務省の取組について説明しました。また,企業関係者からは,昨年の会合の成果を踏まえた企業の安全対策の取組について説明がありました。
3 続いて行われたパネルディスカッションでは,研究者,企業関係者,政府関係者計5名がパネリストとして参加し,安全対策における今後の官民連携のあり方などにつき,出席者からの質疑応答も交えて活発な議論が交わされました。最後に本会合の総括として,三好真理外務省領事局長より,世界各地域に進出する日本企業の安全の向上に資する官民集中セミナーに代わる新たな施策の実施を検討していく旨述べました。
【参考】「海外安全対策に係る官民集中セミナー」(概要)
(1)目的
「海外安全対策に係る官民集中セミナー」は,在アルジェリア邦人に対するテロ事件を受け,有識者懇談会の報告書などで提言された在留邦人及び在外日本企業の安全対策における「官民連携の強化」の具体策のひとつであり,中東・北アフリカ地域等で活動する日本企業約50社等の参加を得て,昨年,下記のとおり計4回開催された。
第1回会合( 7月):「中東・北アフリカテロ情勢の趨勢と企業の情報収集」
第2回会合( 9月):「海外において危機が発生した際の企業の危機管理能力の向上」
第3回会合(10月):「安全対策の実例と備え」
第4回会合(11月):「海外安全対策の総括」
今次フォローアップ会合は,「海外安全対策に係る官民集中セミナー」第4回会合開催から1年弱が経過したこの機会に,官民の海外安全対策に係る取組の実施状況を共有・確認することにより,今後の継続的な実践を確保することを目的として開催された。
(2)実施主体
共催 | : | 外務省,内閣官房,警察庁,公安調査庁,経済産業省,国土交通省,防衛省 |
協力 | : | エンジニアリング協会,海外建設協会,海外邦人安全協会,公共政策調査会,日本機械輸出組合,日本在外企業協会,日本貿易会,キヤノングローバル戦略研究所,日本貿易振興機構 |