
国連人道問題調整部(OCHA)に対する資金拠出
平成24年3月30日
- 今般,我が国は国連人道問題調整部(OCHA)の人道支援活動に対して,410万ドルの資金拠出を決定しました。
- 本件支援は,過去60年間で最悪の干ばつに見舞われ,引き続き深刻な食糧危機が続いているアフリカの角地域,及びダルフールやアビエ地域等の紛争地域をかかえるスーダンにおいて,大規模な人道支援調整に取り組むOCHAの活動を支援するものです。
- 我が国は,人道支援を効果的かつ効率的に実施するためには,それぞれの人道支援アクターが得意とする分野で能力を発揮し,相互に連携することが不可欠と考えています。このような認識から,我が国はすべての人道支援実施主体の間の調整に責任を有するOCHAを中心とした活動調整の枠組みを重要なものと捉えており,その調整能力の向上に資する支援を実施することとしています。
- 今回の支援により,アフリカの角地域及びスーダンにおける効率的な人道支援調整が実現し,我が国とOCHAとの協力関係が一層強化されることが期待されます。
【参考】
- 案件概要
(1)アフリカの角地域における人道支援調整活動(310万ドル)
(2)スーダンにおける人道支援調整活動(100万ドル)
- 国連人道問題調整部(OCHA)
自然災害,紛争等が発生した際の人道支援活動の調整を行う国連事務局内の一部局。国連本部においてのみならず,現地における国際人道支援活動の総合調整,国際社会への人道支援アピールの発出,紛争や災害に関するタイムリーな情報提供等を行っている。
東日本大震災に際し,OCHAは,国連災害評価調整(UNDAC)チームを派遣し,シチュエーション・レポートの作成等の活動を実施した。