報道発表

ムンタボーン国連北朝鮮人権状況特別報告者の大臣表敬について

平成21年1月26日

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 1月26日午後4時30分から約20分間、訪日中のウィティット・ムンタボーン国連北朝鮮人権状況特別報告者(タイ・チュラロンコン大学教授)が中曽根外務大臣を表敬したところ、概要は以下のとおりです(西村外務大臣政務官他同席)。

  1. 中曽根大臣からは、以下のとおり述べました。
  2.  北朝鮮の人権状況改善のための貴報告者の取組を高く評価しています。貴報告者の報告書は、毎回示唆に富み、バランスのとれたものであり、歓迎しています。特に、拉致問題の解決のため、透明性と説明責任を持って協力するよう北朝鮮に要請していることを評価しています。北朝鮮が、貴報告者の訪朝を受け入れていないことは残念であり、右が実現し、北朝鮮が問題に真剣に取り組むことを期待しています。

     昨年の日朝実務者協議において、拉致問題に関する全面的な調査のやり直しに合意しましたが、我が国からの働きかけや、昨年の国連総会における北朝鮮の「拉致問題の再調査を行う用意がある」といった発言にもかかわらず、北朝鮮側は、右合意を実行に移していません。我が国としては、拉致問題に関する全面的な調査のやり直しを始め、人権問題に関する北朝鮮の具体的行動を今後とも求めていきます。

     本年3月の人権理事会での貴報告者のマンデート延長を重視しています。引き続き、貴報告者の活動に協力していきたいと考えます。

  1. これに対し、ムンタボーン特別報告者より、以下のとおり述べました。
  2.  今回の訪日では、日本政府を含む関係者との面会に加え、新潟県の拉致現場も訪問しました。拉致問題について、なかなか進展が見られないことは残念ですが、北朝鮮が説明責任を持って調査のやり直しを行うことが重要と考えています。自分としても、この問題を引き続き報告書で取りあげ、国際的関心を喚起していく所存です。本問題が解決に向け進展し、被害者の安全な帰国が実現することをお祈りします。

  1. 西村政務官よりは、有本恵子さんのご親族が自分の事務所に勤務していたこともあり、自分としても拉致問題には強く関心をもっている、貴報告者のマンデートが延長され、集大成となる報告書が作成されることを期待する旨述べました。
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