国連外交

平成26年11月19日
11月14日(金曜日),中根一幸外務大臣政務官は,来日中のリチャード・ディクタス国連ボランティア計画(UNV)事務局長(Mr. Richard Dictus, Executive Coordinator, United Nations Volunteers)の表敬を受けました。
 
1 中根外務大臣政務官から,我が国の重視する女性,保健,防災,平和構築等を優先課題とするUNVの取組は人間の安全保障に資するものであり,国際協力におけるボランティア推進の重要なパートナーとして今後も連携していきたい旨を述べました。また,ユース・ボランティア計画,平和構築人材育成事業等UNVと協力して実施している事業の推進や,日本人ボランティアの積極的な発掘・派遣及び日本人職員の増強に向けて協力していきたい旨述べました。
 
2 ディクタス事務局長より,UNVは小規模な組織であるが,迅速な対応が可能であり,今回のエボラ出血熱の流行にも多くのボランティアを派遣して対応していること等について紹介がありました。また,ユース・ボランティア計画や平和構築人材育成事業等の日本との協力案件についてはベストプラクティスと位置付けており引き続き進めていくとともに,防災分野等における質の高い事業の実施を模索していきたい旨述べました。さらに,ボランティアに関する国連総会決議等における日本による支援に感謝している旨を述べました。
 
(参考)国連ボランティア計画(UNV)
 UNVは,国連総会決議に基づき設立され,1971年に活動を開始,国連開発計画(UNDP)により管理・運営が行われている。平和と開発の貢献のため,専門的知識・技能を有する国連ボランティアを,UNVが実施する事業のほか,国連機関,国際機関,NGO等の要請に応じて世界各国に派遣しており,活動分野は,ミレニアム開発目標(MDGs)達成,貧困削減,民主化支援,防災・復興,環境,持続可能な開発,平和構築等,多岐にわたっている。

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