平成20年10月16日

1. 2007年（暦年）における我が国の政府開発援助（ODA）、その他政府資金（OOF）、民間資金（PF）及び民間非営利団体（NGO）による贈与を含めた開発途上国に対する資金の流れについての集計が終了し、本16日発表の運びとなった。主要点は以下の通り（詳細は別表参照（PDF））。
2. 2007年における我が国から開発途上国に対する資金の流れは、支出純額（ネット）実績で303.2億ドル（3兆5,711億円）となり、前年の261.8億ドルに比べ、41.4億ドル増加した（対前年比15.8％増）。民間資金（PF）のうちその他二国間証券投資等の増加が主な要因である。
3. 政府開発援助（ODA）実績（確定値）は、国際機関に対する出資・拠出等の減少や債務救済の減少等により、支出純額（ネット）実績で前年比31.0％減の76.8億ドル（9,046億円）となった。なお、支出総額（グロス）実績では、前年比20.5%減の135.7億ドル（1兆5,981億円）。
4. 我が国の2007年のODAの対GNI比率は、支出純額（ネット）では0.17％となり、前年の0.25％から0.08ポイント減少した。支出総額（グロス）では0.30％となり、0.08ポイント減少した。
5. 形態別金額と対前年比（ドルベース）

   （1）ODA： 76.8億ドル（▲34.6億ドル、前年比▲31.0％）

   （2）その他政府資金：2.1億ドル（▲22.3億ドル、前年比▲91.3％）

   （3）民間資金：219.8億ドル（+96.9億ドル、前年比+78.8％）

   （4）NGOによる贈与： 4.5億ドル（+1.3億ドル、前年比+41.5％）

（参考1）本年4月に政府開発援助（ODA）については暫定値を発表（76.9億ドル）している。

（参考2）2006年について同時に精査した結果、政府開発援助の減額修正（0.5億ドル）を行った。

• 【別表】　2006、2007年における日本の開発途上国に対する資金の流れ（東欧・卒業国・EBRD向けを除く）（PDF）