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新時代のODA実施体制作り(新JICAの制度設計のポイント)

 外務省、国際協力機構(JICA)、国際協力銀行(JBIC)では、内閣官房長官の下に設置された「海外経済協力に関する検討会」の最終報告書(平成18年2月28日)の提言などを受け、技術協力、有償資金協力、無償資金協力を一元的に担うODAの実施体制のあり方に関する議論を進めてきましたが、現時点までの検討結果について、「新時代のODA実施体制作り(新JICAの制度設計のポイント)」に取りまとめました。


平成18年6月12日

外務省
国際協力機構
国際協力銀行

I.検討の意義と方向性

今回の統合の狙い 「総合的な援助機関に相応しい新たな体制と組織文化の創造」



統合の際の3原則

◎「効率性・機動性」 シンプルで合理的な意思決定と機動的で迅速な実施のメカニズム
◎「相乗効果」 3つの援助手法の有機的な連携の重視
◎「一体感」 一体感をもって仕事に取り組める組織の実現

 我が国によるODAは、開始以来50年以上が経過したが、その企画・立案、実施に係る体制は新しい時代を迎えようとしている。本年2月の海外経済協力に関する検討会の最終報告書や、自民党の海外経済協力に関するワーキング・チームの最終報告書などを受け、ODAの企画・立案については、閣僚級の「海外経済協力会議」の新設と、右を頂点とし、外務省が外務大臣の下にODAの企画本部を設けて調整の中核を担う体制が確立されると共に、実施については、独立行政法人国際協力機構(JICA)法の改正により、新JICAが技術協力、有償資金協力、無償資金協力を一元的に担う体制が構築されることとなった。

 今回の改革により、ODAの戦略性の更なる向上を達成すると共に、国・地域や分野毎の援助のあり方について、一層明確な優先度と焦点を明らかにする方向性を明示していくことが求められている。
 このため、政府においては、海外経済協力会議における議論等を通じ、国・地域や分野毎に明確な戦略を設けると共に、国別援助計画等の策定を通じ、よりメリハリのある優先度を設定した、ODAの企画・立案を進めていく。この関連で、政府と実施機関の明確な役割分担に留意する。
 これを受けて、実施のレベルでは、新JICAを、独立行政法人としての自主性を発揮しつつ、政府が策定した戦略・政策に則って援助を機動的かつ迅速に実施できるような機関としていく。

 このため、新JICAの発足に向けた作業においては、3つの援助手法の特色を十分に活かしつつ、それらを有機的に組み合わせて実施するための新たな組織と業務の流れを構築し、NGO、民間企業、大学・研究機関等、更には他のドナーや国際機関との柔軟な連携・協力を可能にする組織作りを目指していく。これにより、新JICAは、援助の質の向上と、国際競争力の向上を実現し、新しい時代の日本の援助の実施の担い手として国民の期待に応えることができる。また、援助を通じて得られる知見を活用し、政策提言能力を更に高めることで、国際的な発信力を強化することも可能となる。

 外務省、JICA、国際協力銀行(JBIC)は、この目標に向けて、業務・組織等のあり方について、共同で検討チームを設置し、他のODA改革の流れに合わせ、スピード感を持った制度設計を行っていくべく作業を進めている。そこでは、冒頭の3つの原則に従って、新時代のODA実施の担い手にふさわしい組織作りを行っていく。

II.具体的な検討

1.業務、組織、人事制度のあり方

新JICAは、海外経済協力会議、外務省を中心として企画・立案される戦略的なODAを機動的かつ迅速に実施に移す役割を担う。その際、技術協力、有償協力、無償協力の有機的な連携を図り、援助の戦略性向上、援助効果の一層の拡大を図っていく。
   
このため、新JICAは、各援助手法の特性を活かしつつ、業務、組織、人事制度等の面で上記の目的達成を可能とする体制を構築。
統合/簡素化された業務フローの確立を目指す。
地域を中心とした組織の編成
専門的能力が活かされ、高められると同時に、組織としての一体感を醸成する人事・研修制度
対外的な窓口の一本化(国際機関、NGO、民間企業、大学・研究機関、地方公共団体等)
ODAに関する知的拠点の確立

●作業に共通する方針(「戦略的なODAの実施の担保」)

●業務のあり方

●組織のあり方

●人事制度のあり方

●外部との連携/窓口のあり方

2.本部事務所、海外事務所等の扱い

◎本部、在外事務所の統合の道筋

●本部事務所

●在外事務所

3.その他

相手国側における手続の明確化を促進する環境ガイドラインの体系の一本化


効果的な広報体制と新体制に関する関係国への周知

●環境ガイドラインの体系の一本化

●各国に対する周知・広報

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