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会談・訪問
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主な要人の来日日程
カリモフ・ウズベキスタン大統領の訪日
(概要と評価)
平成14年7月31日
1.今次訪問の概要
(1)
カリモフ大統領は、7月28日から31日まで、日本の政府招待により来日。(二度目。初来日は94年5月。)
(2)
天皇陛下、小泉総理、川口外務大臣、塩川財務大臣、平沼経済産業大臣、自民党日・ウズベキスタン議員連盟(会長:麻生太郎自民党政調会長)、経済界、プレス等との会見、懇談、早稲田大学における講演等を行ったほか、首脳会談においては首脳間で
2件の共同声明
への署名を行った。
また、首脳間での署名式に際して、杉浦外務副大臣が、先方随行のカミロフ外務大臣との間で
3件の共同発表
に署名を行い、さらに別途、同じく随行のアジモフ副首相と中山駐ウズベキスタン大使との間で
無償資金協力案件交換公文(E/N)への署名
が行われた。
2.会談等の具体的内容
(1)
首脳会談(7月29日)
カリモフ大統領の発言のポイント
・
日本との二国間関係の現状、特に「シルクロード外交」を高く評価。
・
シルクロード・エネルギー・ミッション
の派遣と小泉総理のイニシアティブを評価。
・
日本は国際社会でより大きな役割を果たすべきであり、また中央アジア地域でのプレゼンスを高めるべき。
・
ウズベキスタンは経済改革を推進。収支安定化の協力を得たい。
・
署名する共同文書は今後の良好な二国間関係の基礎となるもの。
小泉総理の発言のポイント
・
両国間で要人往来が非常に活発。関係者のウズベキスタンへの親近感は大きい。
・
これまで10年間の協力関係への評価に同意。「シルクロード外交」の下、米ロ協調時代の中、ウズベキスタンとも新たな関係構築を希望。
・
署名文書は今後の関係にとり重要。中・長期的観点が必要。
・
テロに対する世界的安全保障が重要であり、互いに協力できよう。
(2)
共同声明等への署名((イ)~(ホ)は7月29日、(ニ)は7月30日)
(イ)
両国間の友好、戦略的パートナーシップと協力
(両国首脳間)(
和文
、
英文
)
(ロ)
両国間の経済協力及び「ウ」における経済改革支援
(両国首脳間)(
和文
、
英文
)
(ハ)
外務省間の政策協議に関する共同発表
(両国外相間)(
和文
、
英文
)
(ニ)
人的交流、文化交流及び教育交流における協力
(両国外相間)(
和文
、
英文
)
(ホ)
抑留中死亡者をめぐる人道分野における協力
(両国外相間)(
和文
、
英文
)
(ヘ)
「人材育成奨学計画」
(一般無償E/N)(副首相/大使間)
3.成果
(1)
日本は、ウズベキスタンを含む中央アジア諸国の独立後、これまで一貫して、これら諸国の市場経済化や民主化支援を着実に行ってきた。特に97年の橋本総理(当時)提唱の
「対シルクロード地域外交」
以降、経済協力を含む多面的な関係強化に積極的に取り組んできた。そのような中、今回訪日したカリモフ大統領から、会談を行った日本関係者に対して、日本の外交方針及び日本の対ウズベキスタン経済協力(ODA)を高く評価し、心から感謝するとの発言が、繰り返しなされた。
(2)
今回の訪問において、両国首脳間により署名された共同声明のうち、二国間関係全般に係る共同声明では、そのタイトルに「戦略的パートナーシップ」を謳っている。この点について、ウズベキスタン側から、極めて高い評価が示された。
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