「対シルクロード地域外交」について
平成14年7月
「対シルクロード地域外交」とは、97年7月、橋本総理(当時)が、対シルクロード地域等に関する日本の今後の外交政策のあり方につきスピーチした内容を指し、97年以降の日本の同地域に対する外交政策の柱として位置付けられている。(於:経済同友会会員懇談会) |
1.日本の「対シルクロード地域外交」
日本としては、中央アジア及びコーカサス地域が、
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ロシア、中国、中東に接しているという地政学的重要性
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石油、天然ガス等のエネルギー資源を有する経済的な重要性
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(3) |
日本との歴史的、文化的な紐帯を有することに鑑み、「対シルクロード地域外交」として、同地域諸国に対する関係強化に積極的に努めている。
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2.「対シルクロード地域外交」の3つの方向性
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信頼と相互理解の強化のための政治対話
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繁栄に協力するための経済協力や資源開発協力、
(その重点分野は、(a)民主化・市場経済化のための人材育成と制度造り、(b)経済インフラストラクチャーの整備、(c)保健・医療、教育等の社会セクターへの協力、(d)環境保全)
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(3) |
核不拡散や民主化、安定化による平和のための協力
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別添参考資料:「対シルクロード地域外交の実績」
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