ウズベキスタンの「人材育成奨学計画」に対する無償資金協力について
平成14年7月30日
- わが国政府は、ウズベキスタン共和国政府に対し、「人材育成奨学計画」 (the Project for Human Resource Development Scholarship)の実施に資することを目的として、3億4,800万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月30日(火)、東京において、わが方中山恭子在ウズベキスタン大使と先方ルスタム・アジモフ副首相(Mr. Rustam Azimov, Deputy Prime-Minister of the Republic of Uzbekistan)との間で行われた。
- ウズベキスタンでは現在、旧ソ連の全体主義的体制からの脱却に重点を置いて、教育制度の根本的な改革、旧来の思考体系の破棄、市場経済化に対応できる高度な人材育成を行うことが可能な国家教育制度の確立を最重要項目として掲げた「国家人材育成構想」を策定し、積極的に人材育成に取組んでいる。
この計画の一環として、ウズベキスタン政府は、独自の留学制度により学生および教員の育成に努めているが、依然として、開発ニーズに合致した教育が整備されておらず、近年の市場経済化、近代化等への対応が十分ではない状況にある。
このような状況の下、ウズベキスタン政府は、人材育成における留学制度の果たす重要な役割に鑑み、「人材育成奨学計画」を策定し、この計画のための現地における事前教育、渡航費、滞在費、学費等の資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
わが国は、こうしたウズベキスタン政府の要請に対し、平成11年度から一般無償資金協力の枠内で導入されている留学生支援無償を実施してきており、この計画継続の必要性に鑑み、本年度も支援を行うこととしたものである。この協力により、既に日本に留学している留学生36名および来年度新たに日本に留学する約20名の学生が支援を受けることになる。
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