報道発表
ミサイル技術管理レジームへのインドの参加
平成28年6月27日
1 本27日,インドはミサイル技術管理レジーム(MTCR)へ参加し,これにより,現在のMTCR参加国数は35か国になりました。
2 我が国は,2015年12月の日印共同声明にあるとおり,国際的な不拡散の努力を強化する目的で,インドがMTCRに参加することを重視してきました。
3 インドの参加は,大量破壊兵器の運搬手段となるミサイル及び関連資機材・技術の拡散防止の強化につながるものであり,我が国はこれを歓迎します。我が国は,今後とも,国際的な不拡散体制の強化に向けた取組を継続していく考えです。
(参考1)ミサイル技術管理レジーム(Missile Technology Control Regime(MTCR))
大量破壊兵器の運搬能力を有するミサイルの拡散を防止するとの目的を共有する諸国による,各国の輸出管理の取組を調整するための自発的なレジーム(法的拘束力を有する国際約束に基づくものではない)。参加国は,ミサイル及び関連汎用品・技術に関して合意されたリストの品目について,MTCRガイドラインに従った輸出管理を実施している。参加国は,我が国,米,英,仏,独,豪等を含む35か国(露は参加。中国は未参加。)。インドは,MTCRへの参加に当たり,輸出管理法制や取締体制を整備・強化し,ガイドラインに従った実施を求められる。
(参考2)日印共同声明(2015年12月)(関連部分抜粋)
両首脳は,国際的な核不拡散努力を強化する目的で,インドが4つの国際輸出管理レジームである,原子力供給国グループ,ミサイル技術管理レジーム,ワッセナー・アレンジメント及びオーストラリア・グループの完全なメンバーになるために協働するためのコミットメントを確認した。