報道発表

ケニア国際平和支援訓練センターにおける自衛官による講義実施

平成26年8月12日

1 今般,ケニア国際平和支援訓練センター(IPSTC:International Peace Support Training Centre)が南スーダンにおいて実施する研修コースにおいて,南スーダンに派遣中の自衛官1名が講義を本12日(現地時間同日)に実施することとなりました。
 これは,IPSTC側から,8月前半に南スーダンで行う文民保護のための研修コースにおいて,我が国から南スーダンに派遣中の自衛官による講義を実施するよう要望があったことを受け,自衛官1名(本田清隆2等陸佐)が,我が国自衛隊が南スーダンで行っている文民保護に資する活動につき講義を行うものです。

2 我が国は,平和が開発の前提条件であるとの認識の下,アフリカ諸国の平和維持能力向上と地域の安定の維持のため,アフリカのPKO訓練センターへの支援を実施しています。今回の自衛官派遣も,我が国のIPSTCへの支援の一環として実施されるものです。我が国は,今後とも財政面だけでなく,我が国の有為な人材を活用し,アフリカの平和と安定のために意義ある支援を行っていく考えです。

(参考1)アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の支援

 我が国政府は2008年から,アフリカの13か所のPKO訓練センター(エジプト,ガーナ,ケニア,マリ,ルワンダ,ベナン,ナイジェリア,南アフリカ,カメルーン,エチオピア(2か所),タンザニア,トーゴ)に対し,総額約3,660万ドルの支援を実施。施設修復,コンピューター等機材供与,研修等を行ってきている。人材の派遣については,ケニア,ガーナ,マリ,カメルーン,エジプト,南アフリカのセンターに邦人計30名を講師として派遣した実績がある。

(参考2)ケニア国際平和維持訓練センターに対する我が国の支援

 IPSTCは,指揮官レベルと実働部隊を対象とした2つの学校を有する国際訓練センターであり,世界各国の研修生に対し,護衛・パトロール,武器取引,行政・兵站,テロ対策等に係わる訓練を実施している。我が国は,国際連合開発計画(UNDP)を通じて,IPSTCの組織強化,文民・警察官への各種訓練プロジェクトの開発・実施等,これまでに計755万ドルの支援プロジェクトを実施しているほか,訓練コースに講師派遣を行っている。


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