報道発表

「複雑な契約交渉の支援強化(CONNEX)に係るイニシアティブ」発足会合の開催結果

平成26年6月20日

1 6月4日及び5日に開催されたG7ブリュッセル・サミットにおける成果を受けて,17日,米国ニューヨークにおいて,「複雑な契約交渉の支援強化(CONNEX)に係る新たなイニシアティブ」発足会合がG7及びEUの間で開催され,我が国からは,外務省経済局相川参事官他が出席しました。

2 本イニシアティブは,天然資源に関する契約につき,開発途上国の交渉能力を強化するため,広範かつ具体的な専門性を提供することを目的に立ち上げられたものです。

3 発足会合では,本件イニシアティブの今後の進め方について議論されました。日本からは,この分野における日本の取組を説明するとともに,長期的な人材育成の重要性等を強調し,参加国から賛同が得られました。
 また,支援機関のリストや契約交渉及び契約履行の監視に関する指針を掲載したウェブサイト(http://www.negotiationsupport.org/)を開設するともに,迅速かつ包括的な支援の提供を実現すべく,同様の支援を既に実施している他の関係機関と協力していくこと等が合意されました。

4 本イニシアティブの今後の取組については,本年秋にベルリンで開催予定の次回会合で議論される予定です。

【参考】複雑な契約交渉の支援強化(CONNEX)に係るイニシアティブ(概要・経緯)

 2013年G8ロックアーン・サミット首脳コミュニケにおいて,「途上国が天然資源に関する契約を交渉する能力を強化するために提供された技術的支援は,最も重要である」旨の記載が盛り込まれた。
 翌2014年G7ブリュッセル・サミット首脳宣言においては,「重複を避けるため既存のフォーラムや機関と協力しつつ,複雑な商業契約交渉のための広範かつ具体的な専門性を開発途上国のパートナーに対して提供するための,複雑な契約交渉の支援強化(CONNEX)に係る新たなイニシアティブ」が発表され,本年6月にニューヨークで立ち上げ会合を開催し,第一歩として,情報と指針を集約する中心的リソース・ハブの設置を目指すこととされた。


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